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花火大会できれいな花火を撮ろうVol.020 2011年07月15日更新

そろそろいろんな場所で花火大会がはじまっているのではないでしょうか。
子供のころは毎年地元の花火大会に浴衣を着せてもらって夜道を歩いていくのが楽しみでした。
花火の写真はちょっとコツがいるのですが、慣れればそれなりにきれいに撮れます。
今回は花火を撮ってみましょう。

機材は一眼レフと三脚

お勧めは一眼レフです。 レンズは花火からの距離によって違うのですが山岡の場合は標準ズームと200ミリまでカバーする望遠レンズを用意していきます。 あと絶対必要なのが三脚です。山岡はどうしても必要なとき以外はあまり三脚は使わないのですが、花火の写真には「どうしても必要」なので必ず持って行きます。 コンデジの中には花火モードを採用している機種もあるようですが、手持ちで撮るのは無理だと思います。コンデジで撮る場合も三脚を使いましょう。

(1)複数の色が入ったほうが華やか

(1)複数の色が入ったほうが華やか

(2)WB太陽光

(2)WB太陽光

絞りはF8、感度はISO200、シャッター速度は勘で勝負

花火は一回撮る画面に何発の花火を入れるかがとても重要です。一つだけでは寂しくなってしまうことが多いので2~3発入るようにするといい感じになります(作例(1)参照)。ところが花火はどういうタイミングで打ち上げるのか予想がつきません。正しい花火の撮り方としては、シャッター速度はバルブにしておいて、3発くらい花火が入ったと思ったらシャッターを閉じる、と言うのが花火写真の正統派な撮り方です。山岡の場合感度は200くらい、絞りはF8かF11で撮っています。しかしいきなり「シャッター速度は勘で」といわれても、初めての人にとってはどうしていいかわからないことでしょう。邪道ではありますが、オートでもそれなりの写真は撮ることができます。とりあえず絞り優先オートにして試しにシャッターを切ってみてください。後でモニターで確認してどんな感じに撮れるのかをチェックしていけばそのうち感覚がつかめてきます。

(3)WBタングステン

(3)WBタングステン

(4)花火を画面いっぱいに

(4)花火を画面いっぱいに

WBをタングステンにすると発色がきれい

昔は花火の写真はデイライトで撮っていましたが(フィルム時代の話)、デジカメになってからは山岡はWBをタングステンにセットして撮っています。このほうが花火の発色がきれいだと思うからです。どっちがきれいかは個人の好みなので自分の意見を皆様に押し付ける気はないのですが、とりあえず両方で撮ってみてどちらが自分の好みに合うかためしてみてください。

望遠レンズで花火を画面いっぱいに撮る

山岡が花火撮影に望遠ズームを持っていくのはアップの写真を撮るときのためです。花火が画面からはみ出るくらいいっぱいに撮ります。このときも2~3発の複数の色の花火が入るように撮ると華やかな感じになります。


(5)煙が残って失敗

(5)煙が残って失敗

(6)露出オーバーで失敗

(6)露出オーバーで失敗

花火写真によくある失敗

作例(5)は花火の煙がたまっているところを撮ってしまった失敗です。こればかりは風が煙を流してくれるのを待つしかないので自分ではどうしようもない場合が多いのですが、せめて撮影ポイントは打ち上げ場所より風上を確保するといいでしょう。また、作例(6)は絞りF2.8で撮った結果オーバーになってしまった失敗作です。先ほど絞りはF8かF11と書きましたが、F2.8では花火の色が飛んでしまってきれいに撮ることができないからです。

故障?と勘違いされることが多いノイズリダクション作業

もう一つ注意なのですが、ノイズリダクションがONになっている場合、例えばシャッター速度5秒で一枚撮った直後は5秒間次の写真が撮れません。これはカメラがノイズリダクションの作業をしているためで、べつにカメラが故障しちゃったわけではありません。バシャバシャ撮りたい場合はノイズリダクションをOFFにして撮れば続けて撮影することができます。


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