ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー
夏に楽しい防水カメラ。コンデジのラインナップには各メーカーからいろいろな防水カメラが出ています。
防水ケースなしでもそのまま水中で写真や動画が楽しめるので海や川などへのお出かけには
ぜひ一台欲しいところです。今回は水中での撮影のコツと注意点をまとめてみました。
水中では被写体とカメラの間に水があります。
被写体が離れていればいるほどこの水の壁は厚くなることになります。
作例(2)、(3)を撮ったのは同じ川の同じ場所ですが近くで撮ったほうがクリアにはっきり写っているのがわかります。この川だって水はとてもきれいだったのですが。よほど透明度の高い水ならもっといけるかもしれませんが、やはり水中では距離がはなれるほど写りのクリアさは失われると思っていいでしょう。
なるべく近くから撮るとくっきりきれいに撮ることができます。
作例(4)はレンズの前に水滴がついていたのにその水滴部分に子供の顔がかぶってしまった失敗作です。カメラを構えたときは顔に重なってなかったので気にならなかったのですが、シャッターを切った瞬間に顔と水滴が重なってしまいました。水中で撮ったり水上で撮ったりを繰り返しているとこういうこともありますので、注意しましょう。
今回はソニーのサイバーショットDSC-TX10とオリンパスのToughTG-610を借りて撮ってみました。
サイバーショットのほうは広角側が35ミリ換算25ミリと他の防水モデルよりも短いのがポイントでした。
ほとんど防水カメラが広角側は28ミリなのですが、水中では広角がメインなのでこの3ミリの差は大きいです。また、サイバーショットDSC-TX10は16:9の横長フォーマットが楽しかったです。
作例(5)は16:9で作例(6)は4:3です。横長のフォーマットだと空間の広がり感がまったく違います。また、オリンパスのTG-610はマジックフィルターが充実していました。オリンパスは昔からコンデジの防水ケースを発売するなど水中撮影に力を入れていたメーカーです。特に魚眼レンズのような歪みが楽しめるアートフィルターは「これはちょっと面白そう」でした。残念ながら今回はそこまでやってみる時間はありませんでしたが機会があったら試してみたいと思います。
水中ではものが大きく見える
まず基本的なことですが、水中では陸上よりもものが大きく見えます。
作例(1)はレンズを半分水につけた状態で水中と水上を同時に撮りました。赤いライフジャケットの子供を見ると水中では実際の距離よりも近くにいるようにみえることがわかると思います。
つまり水中ではなんでも大きく見えるということです。ですから水中ではズームの広角側を使うことが圧倒的に多くなります。
望遠側だと「大きすぎる」事が多くて使いにくかったというのが水中での感想です。