ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー
これは紅葉に限ったことではありませんが、
「光」というものは写真のイメージを大きく左右する大事な要素の一つです。
この光の状況をよく見て一味ちがう紅葉の写真を撮ってみましょう。
光を使い慣れるといろいろなイメージの写真を撮りわける事ができます。
逆に作例(2)はこのフラットな光とプラス補正で明るくやわらかい印象にしてみました。この紅葉はあまり濃い色にならず、もともと淡い色の紅葉だったので、それを利用して背景を明るい緑(このときは竹林)でまとめて、+1補正して全体を明るくすることでこの淡い色のイメージを生かしてみました。
紅葉の下から見上げるような角度で撮ることで逆光に葉を透かすように撮りました。曇りの日ならどの方向から撮っても同じ光だと思いがちですが、曇りの日であってもやはり光は空からさしているわけですから見上げるように撮れば晴れの日ほどではないにしても逆光で撮ることになります。曇りの日の光はこういったやわらかいイメージの写真にも適しています。
晴れの日は日向と日陰での明るさに大きな差があるので、どこに露出をあわせるか、どこを背景にするのかということに気をつけましょう。木漏れ日は日向と日陰がまだらになった状態です。この小さな日向の光をスポット光のように使ってみましょう。舞台のスポット光のように一部分だけ光が当たっているところを主役にしてそこに露出をあわせれば自然とその部分が引き立つので、明るさを利用してどこを見せたいのかをはっきり表現することができます作例(3)。
日陰と日向ではだいたい2段分くらい明るさに差があります。作例(4)はこの極端な明るさの差を利用して撮りました。シルエットになっているカエデは日陰なのですが、背景は日の当たる紅葉をぼかしたものです。日陰のカエデに露出を合わせれば背景は白く飛んでしまいます。そこで露出は背景に合わせてピントは手前のカエデに合わせることでシルエットっぽく撮ってみました。
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曇りの日のフラットな光で落ち着いたイメージに
曇りの日はあまり明るさにムラがないので一部がとびぬけて明るいとか、部分的に極端に暗いということがほとんどありません。そのため露出も晴天の日より決めやすい状況といえます。このようなフラットな光の下で撮る方法の一つにやや暗めの落ち着いたイメージで撮る方法があります。
作例(1)は紅葉の表側を撮るようにやや上から、木の幹を背景にして撮りました。木の幹は紅葉より暗い色合いなのでー0.5補正をしてやや暗めに撮っています。紅葉より暗い色合いの背景を選び、マイナス補正で落ち着いたイメージにする写真は前回も紹介しました。このようなイメージを狙うには曇りの日のフラットな光が最適です。