カメラのキタムラスタジオマリオカメラのキタムラ

デジカメプリント・フォトブック・カメラのことはおまかせ!

閉じる

ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー

桜を撮るVol.057 2012年3月30日更新

先週は梅の写真でしたが今回は早くも桜です。
いつもの年なら梅が散った後一呼吸おいて桜のことを考えればよかったのですが、
今年はいつもとは進行がちがうようです。
天気予報でお天気お姉さんの「今週末には開花するかもしれませんね~」というコメントを聞き、
あわてて「今週は桜にしよう」と決意しました。
今年は長く桜が楽しめるのを期待しながら桜の木のそばを通るたびにつぼみの具合をチェックしています。

(1)WB太陽光

(1)WB太陽光

WBで色を変えてみる

私は普段WB(ホワイトバランス)は太陽光を基本として使っています。WBを太陽光に設定しているということは、晴天の太陽光(白色光)で自然な発色になるようになっているいうことです。つまり、夕方のオレンジ色っぽい光ではオレンジ色っぽく、日陰では青っぽく写るということになります。曇りの日はそのときの雲の厚さなどにもよりますが、全体に青っぽく写る傾向があります。こんなときWBを曇天にセットすると、青みを消して温かみのある色にすることができます。本来は曇りの日の青カブリを相殺して白いものを白く写すためのWBの設定です。しかし今回は見た目よりもやや赤みの強い色調にすることで桜の薄紅色のイメージを強調してみました。
作例(1)はWBを太陽光に設定して撮りました。これくらいが本来の曇天の色味です。この色も撮り方によってはうまく使えるのですがちょっと甘いイメージにするためにWBを曇天にセットして作例(2)のような色味にしてみました。この2枚は同じ日に同じ場所で撮った桜なので光線状況はほぼ同じです。色味を変えると写真のイメージが大きくかわるのでいろいろ試してみましょう。

(2)WB曇り

(2)WB曇り

背景には主役と同じくらい注意を払う

作例(3)と作例(4)は同じ桜の枝です。違うのは撮ったときのポジションですが、望遠レンズを使っているので、ちょっと移動しただけでまったく違う背景にすることができます。
作例(3)では背景に他の赤っぽい桜の木が入るようにしました。ちょっと画面内に華やかな色がほしかったので、濃い目のピンク色の花が咲いている木を選んでわざと背景に入るように撮っています。背景は脇役ですから、色を添えるといってもあまり目立つ存在であっては困ります。色は残しながらもふわっと大きくボケるように絞りは開放で撮りました。

(3)背景花

(3)背景花

ちょっと移動するだけで背景を変えられる

一方作例(4)は作例(3)を撮ったっポジションから2メートルほど左に移動して撮った写真です。望遠レンズを使っているので特にこの変化が大きいのですが、ちょっと移動しただけで背景に写るものはまったくかわります。作例(4)では新緑の木を背景にしました。こうすると画面内の色味が変わるので主役が同じでも全体の印象がずいぶん違って見えることがわかると思います。また、背景選びのヒントですが背景にはなるべく近くのものが入らないよいうにしましょう。遠くにあるもののほうがふわっときれいにボケてくれます。

(4)背景緑

(4)背景緑


山ちゃんにリクエストお待ちしています!

こんな撮影がしたいけど、どうやって撮ればいいの?など、ママカメラマン山ちゃんに撮影テクニックのリクエストを大募集中です!

リクエストはtwitterからキタムラあてにつぶやいてください!
カメラのキタムラtwitter


LINEで送る