ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー
夏になると毎年近所の海で海水浴、というのが数年前までの我が家の夏の週末の過ごし方でした。
子ども達がだいぶ大きくなり一丁前におよげるようになってくると、
近所の砂浜の海水浴では物足りなくなり、最近は磯のある海まで足を伸ばしています。
遠浅の砂浜は小さな子どもには楽しい夏の遊び場です。
今回は海水浴のスナップのヒントをいくつか紹介します。
海辺では太陽の光が強く照り付けているので、日向と日陰の明暗差が大きくなりがちです。ちょっと逆光になるとすぐ顔が陰になって暗く写ってしまいます。作例(1)のように水に入って遊んでいるときは遠くから望遠で撮ることになりますが、砂遊びなど近くで寄って撮れる状況ならストロボを使って日中シンクロをすれば陰になった顔を明るく撮る事ができます[作例(2)]。ストロボを強制発光モードにして撮れば明るいところでもストロボを発光させることができます。注意が必要なのはA(絞り優先)モードにしているときで、絞りを開けてAモードを使っているとストロボを使って撮るときに露出オーバーになってしまうことがあります。ファインダー内のインジケーターや警告表示をチェックしていればわかるのですが「ちょっと自信がない」という場合はPモードで撮っていれば大丈夫です。
遠浅の砂浜では特に潮が引いたとき波打ち際が広く干潟のようになって薄い水面ができます。この状態になるとこの水面に向こうのものが映りこむので、この映り込みを生かして上下のシンメトリーのように撮ってみました[作例(3)]。この映り込みを生かすにはなるべく順光で撮ったほうが効果的です。逆光だと映り込みが黒いシルエットのようになってしまうので、きれいな上下のシンメトリーになりません。引き潮の時間帯に遠浅の海に行くことがあったら試してみてください。
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波のしぶきを高速シャッターで止める
砂浜では波が規則的に寄せてきます。波が打ち寄せてきた瞬間を狙ってシャッターを切りましょう[作例(1)]。波のしぶきを浴びた子どもの気持ちよさそうな表情と波が当たって水が跳ね上がる瞬間の形の面白さを同時に撮る事ができます。このときシャッター速度はなるべく高速シャッターを使いましょう。できれば1/11000秒以上のシャッター速度を確保すると並みの飛沫がきれいに止まります。また、水の飛沫は逆光で撮るときれいですが、逆光になるときは子どもの表情を明るく撮るために+補正をして撮りましょう。初心者用のシーンモードなどを使うならスポーツモードにしておくとよいでしょう。