ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー
夏の花に比べて秋に咲く花は繊細なイメージの花がたくさんあります。
コスモスは秋の花としてよく知られていますし、いろいろなところで咲く姿が見られます。
私の近所でも川原にコスモスの花畑があるのでコスモスが咲く頃には一度は撮りに行っています。
今回はコスモスを撮ってみましょう。
作例(2)は曇天の日に撮りました。撮り方自体は作例(1)と同じようなもので、両方とも200ミリの望遠で絞りがF2.8、どちらも+補正をかけて撮っています。前ボケを入れて中央右よりに同じような大きさで主役の花をフレーミングして構図も同じようなかんじですが、写真の印象はまったく違うのがわかると思います。
作例(2)は光がやわらかく、きつい陰も出ていません。また、手前の前ボケや後ろの花のボケもきれいにふわっとぼけています。これはやはりやわらかい光で撮っているからです。光が硬いとボケもこのようなふわっとした感じにはなりません。「絶対」とは言いませんが、できるなら曇天の日を選んで撮りに行くことをお勧めします。
忙しい中写真を撮りにいくのに天気で日を選ぶ余裕なんてない、という人もいるかと思います。実際私も「出来れば曇り」とは思っていますが、「今日は晴れちゃったからまた今度」なんて言ってると花の見ごろがすぎてしまうので、今日はいける、と言う日は晴天でもかまわず撮りに行きます。そんなときはなるべく日陰を探して、日陰に咲いている花を選んで撮ります。日陰ならば、直射日光が当たらないので、曇りの日と同じような光線状況で撮る事ができます。広角で花畑全体を入れるような絵柄は無理ですが一輪だけのアップなどであれば小さな日陰で十分撮る事ができます。
ただし、状況によっては日陰はとても強い青がかぶることがあるので色には注意しましょう。一枚とってみてモニターで大体の色を確認すれば大丈夫です。晴天のときは花畑全体や広い範囲を写しこむ絵柄はあきらめ、日陰で一輪だけもしくは一部分のアップを中心に撮影するのが私のいつものスタイルです。
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晴天よりも曇りの日がお勧め
あじさいのときもそうでしたが、だいたい花の写真を撮るなら曇りの日がお勧めです。晴天でも撮りやすい花(ひまわりなど)もありますがコスモスは曇天向きの花です。
作例(1)は晴天の日に撮りました。直射日光の硬い光は色を鮮やかに出すには良いのですが繊細なイメージを出したいコスモスにはあまり向いていません。もうちょっと日が落ちた時間帯の夕日っぽい光ならまだうまく利用する方法もあるのですが日が高いうちは陰もきつくて今ひとつコスモスに似合う光線状況ではありません。