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ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー

運動会Vol.082 2012年9月21更新

昨年もこの時期に運動会の企画を取り上げました。
我が家では子どもは就学前は保育園にいかせていたので運動会もこじんまりとしていたため、
「場所取り」とか「演技の下調べ」などに気を使わなくてもなんとかなっていました。
しかし、子どもが小学校に入学してびっくり。運動会の朝は早朝から校門の前に長蛇の列が出来、
保護者用のスペースは狭く、競技の合間に移動するのも一苦労でした。
そんな運動会も今年で7年目、もうすっかり慣れて移動もタイミングを見計らって
スムーズに出来るようになりました。今年も一つ運動会の撮り方を紹介します。

ローアングルがおすすめ

スポーツ写真の世界では「ローアングルで撮る」のがスタンダードといっていいでしょう。もちろん状況によってはそうは行かない場合もありますが、スポーツ関係の雑誌などを見てみるとほとんどの写真がローアングルで撮られていることに気付くと思います。今度気をつけて見てみてください。なぜローアングルの写真が多いのかと言えば、もちろんそのほうがカッコよく撮れるからです。幼稚園などの運動会では脚立に乗ったお父さんをよく見かけます。これなら「あとから来て前のほうのポジションが取れなくても前の人の頭越しに子どもの写真が正面から撮れる」という意味では正解だと思います。ただ、本当においしいのは低い位置からのポジションです。一度ローアングルに挑戦してみてください。

作例(1)しゃがんで撮ったカット

作例(1)しゃがんで撮ったカット

作例(2)立ったまま撮ったカット

作例(2)立ったまま撮ったカット

しゃがんで撮ってみよう

もし出来るならしゃがんで最前列から撮りましょう。立ち見席などではほとんどの人が立ったままカメラを構えていますので端からでもしゃがんで撮ってみましょう。あとからきてもしゃがんで撮っていれば立ってる人のカメラにかぶることはないので迷惑にならない程度になら中の方に入れることもあります。
作例(1)は立ったままカメラを構えて撮ったカットです。一方作例(2)はしゃがんで撮ったカットです。こうしてみると背景のイメージがちがいます。立ったままで撮ると背景の人物がみんな首が切れて体しか写りません。これがしゃがんで撮ると後ろで順番を待っている子どもや観覧している人物がフレームに入ってきます。もちろんボケているのではっきりと写っているわけではありませんがこのほうが会場の雰囲気が伝わります。また、主役の子どもの写りもローアングルからのほうが臨場感が出てかっこよく写すことができます。


演技種目はあかじめ位置や動きを子どもに聞いて確認しておく

こればかりは当日のがんばりよりも事前の確認が大事です。演技種目はダンスや組体操などいろいろありますが、位置も向きも一定ではない場合が多いのであらかじめ子どもに「最初はどの変でどちらを向いているのか」「中盤移動したらどこへ行くのか」「最後の決めポーズのときはどこにいるのか」など細かくチェックしておきましょう。演技中に移動してすべて通しでおいしいカットを撮るのは無理だと思っていいと思います。ここは絶対撮りたいというポイントに合わせて撮影位置を決めましょう。
我が家は子どもが全員大柄なので、団体演技ではいつも後ろのほう、組体操では常に下の土台役で、撮りにくいことこの上ない被写体でしたが望遠レンズを使って楽しそうな表情を撮るように心がけていました[作例(3)]。

作例(3)演技は事前準備が重要

作例(3)演技は事前準備が重要


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