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ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー

七五三を撮るVol.087 2012年10月26日更新

11月に入ると各地の神社では七五三のお祝いのため、着物の子ども達とその家族でにぎわいます。
お子さんのいるお家にとって七五三はけっこう大きなイベントです。
着物を着た子供の手を引いた上にカメラを持って撮影というのは大変なことですが、
そこは一生に一度のイベントです。
カメラのキタムラでもスタジオであらたまった記念写真が撮れますが
神社でのスナップはパパカメラ、もしくはママカメラに活躍してもらわねばなりません。
ちょっとがんばって記念に残る写真を撮りましょう。

真正面より斜にかまえたほうがGOOD

作例(1)真正面

作例(1)真正面

作例(2)少し斜めに立つ

作例(2)少し斜めに立つ

せっかく着物を着ているのですからとりあえず全身の写真を一枚抑えておくのは基本ですが、ただ「撮るよ」とだけ声をかけると大抵の子供は正面を向いて仁王立ちになってしまいます。着物の写真の場合この真正面と言うのは正直ちょっとイマイチです。
作例(1)は体も顔も正面を向いています。このまま撮らずに体を斜めにむかせて顔だけ正面正面に向かせて撮るのがお勧めです[作例(2)]。
このとき注意が必要なのが、顔も体と一緒に斜め向きにならないようにすることです。大抵の場合「体を斜め向きにして」と言うと顔も正面ではなく斜め向きになってしまい、そのまま「こっち向いて」と言うと目だけカメラのほうにむける人がほとんどです。このまま撮ると、カメラを横目でにらみつけているような写真になってしまうことがほとんどです。このように体を斜めにしたときは目だけでなく顔の向きをカメラに向けるようにさせるのが可愛く撮るコツです。


作例(3)欄干などに手をかける

作例(3)欄干などに手をかける

立ちポーズなら片手をどこかにかけるのもあり

立っているところを全身入れてフレーミングするときは姿勢が結構大事です。姿勢が悪いときれいに写らないので、これもパパママが気をつけてあげたほうがいいでしょう。
また、立ちポーズというのは大人でもなかなか決まらないものです。なんか安定しないなあ、と思ったら片手をどこかにかけさせるとポーズが安定します[作例(3)]。
作例では千歳飴を持っていますが、何も持っていないときなど、ポーズに変化をつけるのに便利な方法です。


おみくじを背景に撮る

神社には大抵、ひいたおみくじを結び付けておく場所があります。ここでは、このおみくじを背景にポートレートっぽく撮ってみました[作例(4)]。
なぜかといえば、人ごみを入れずにシンプルな背景を作りやすい背景素材だからです。おみくじからちょっと手前に(このときは2~3メートル)子供を立たせて上半身のアップを撮りました。コツは逆光で撮ることとプラス補正をかけて明るいイメージにすること、もう一つは背景をぼかす為に、Aモードで絞り開放で撮ることです。
帯が見えるくらい斜め後ろ向きに立ってもらい、顔だけきつくない程度に振りむけて撮るとだいたいこんな感じに仕上がります。このときは11月の日曜日で神社はかなり混雑していましたが、邪魔な人ごみを入れずに撮る事ができました。

作例(4)おみくじを背景に使う

作例(4)おみくじを背景に使う


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