ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
大抵の方は一眼レフを買うときにレンズセットを購入し、そのまま使っていると思います。
でもちょっと撮りなれてくると、「もうちょっと望遠が欲しい」とか「もっと大きく写したい」など、
もうちょっと○○○という欲が出てきませんか? 一眼レフはレンズを交換して使えることが大きなメリット
ですからレンズを買い足して写真の幅を広げましょう。
以前ある女性カメラマンと話をしていて気付いたのですが彼女は標準ズーム一本で写真を撮っている
ということでした。色に対する感性が個性的な方だったので、
もっといろいろなレンズを使えばぐっと幅がひろがるのに「もったいない」と思ったおぼえがあります。
今回は簡単なところからレンズ選びのポイントを紹介します。
自分が持っているカメラメーカーのレンズを買うという選択のほかにレンズメーカーのレンズを購入するという選択肢もあります。ネットで見ているとタムロンやシグマなど聴きなれないメーカーのレンズがあります。
レンズメーカー製のレンズは価格がリーズナブルで、これは購入を検討するとき魅力的なポイントです。ただ、気になるのは「安いってことはモノがあまりよくないってこと?」という不安だと思います。必ずしも安いから悪いというものではありません。少なくとも「安いレンズはピントが合わない」なんてことではないので安心してください。
レンズメーカーからもいろいろなレンズが発売されているので一概にはいえないことなのですが、それほど使用頻度が高くない(プロのように毎日写真を撮るわけではない)のであればレンズメーカーの廉価版レンズで問題ないと思います。
カメラメーカーの純正レンズでも高価なものと安価なものがあり高価なレンズはAFが速いものやボケ味をコントロールできるものなどたくさんのメリットがありますが、りっぱな機能も使いこなせなければ無駄に高くて重いということになってしまいます。高いレンズは耐久性は確かによいので耐久性にこだわるなら別ですがそうでないなら価格が安いほうでも心配ありません。日本のレンズメーカーは立派な技術を持っていますので安心して使っていいと思います。
レンズの仕様(カタログやメーカーのサイトでチェック)を見てみると必ず「最短撮影距離」というものがあります。これはどれだけ近づいて撮れるかということです。小さいものをアップで写すには近づいて撮ることになりますが、レンズにはそれぞれ近づいて撮れる限界があり(メーカーが設定している)その限界よりも近いものにはピントを合わせることが出来ません。
私は木に咲く花や紅葉を撮るときにどれだけ寄れるかが大事なのでレンズを購入するときは必ず最短撮影距離をチェックします。もちろんドアップにはマクロレンズを使いますが、マクロ以外のレンズでも出来るだけ寄って撮りたい場面が必ず出てきますので、できるだけ最短撮影距離の短いレンズを選ぶようにしています。
まずは長さから
とりあえずレンズの長さを検討しましょう。レンズの長さとは24~70ミリなどと標記されているレンズの焦点距離のことですが、簡単に言うとこの焦点距離によってどれだけ遠くのものを大きく写せるか、とかどれだけ広い範囲を写すことができるか、ということを左右します。
例えば今持っているカメラがAPS-Cサイズ、レンズが18~55ミリ(よくあるレンズセットの標準ズーム)だとしましょう。お子さんの写真を撮る方ならもうちょっと長いレンズが欲しいのではないでしょうか。子供写真のシチュエーションには運動会や発表会など近くでは撮れないイベントもたくさんあります。こういう場合は200ミリくらいをカバーするズームレンズがあると便利です。
逆に風景やスナップなどで広がりのある写真や遠近感を強調した迫力ある写真を撮りたいなら18ミリよりも短い広角レンズをチェックしましょう。