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コスモスを撮ろうVol.137 2013年10月11日更新

うっかりしているうちにまた彼岸花を撮り逃してしまった…この地域では彼岸花は9月が一番きれいなのですが、気がつけばもう10月。しかしへこんでいても仕方がないので今回はコスモスを撮ってみましょう。コスモスは秋の花としてはとても有名ですし、日本全国で見られる花ですから撮っている人も多いのではないでしょうか。ピンク色のきれいな色の花ですがバラなどのように手間をかけて咲かせる園芸種の花ではなくそこら辺で自力で咲いているという野趣あふれるイメージも魅力的です。近所の川原でコスモスの作例を撮りましたので参考にしてみてください。

まずは気に入った花を探す

コスモスはたいてい群生しています。濃い赤紫色やピンク、白などいろいろな色がありますが、まずは自分の好きな色、姿かたちのコスモスを探しましょう。花畑のように一面に咲いている場所なら引いて撮ってもいいのですが今回はアップ中心に撮ります。アップだと花びらの汚れや枯れが目立ちますので、なるべく花びらが瑞々しく、気に入った色の花を探しましょう。今回はちょっと見ごろが過ぎてしまったタイミングでしたが[作例(1)]の株を使って撮ることにしました。この写真を見るとかなりしょぼい感じではありますが、よく見ると花びらが細めで繊細な感じの花をつけていたのが気に入りました。さて、この繊細な感じを生かして写真を撮ってみましょう。

作例(1)状況

作例(1)状況

レフを日傘として使う

この日は晴天でした。火を遮るもののない川原はカンカン照りです。そのまま普通にアップで撮ったのが[作例(2)]です。このままではいかにも光が硬いですね。花びらの日が当たっている部分は白とびしてるし陰も固くてせっかくの繊細なイメージはどこへやら、何よりも花びらの質感が台無しです。私は花の撮影には必ずレフを持っていきます。先日必要になったため折りたたみ可能な白と銀のちゃんとしたレフ板を買いましたが、それまでは白い発泡スチロールの板などをレフ板に使っていました。それも忘れちゃったときはA4の白い紙をレフ板がわりにしたこともあります。ですから、レフ板として売っているものでなくても白い板状のものがあればOKです。このレフ版は通常光を反射させて被写体を明るく照らすために使うのですが、これを日傘代わりに使って小さな日陰を作って撮ったのが[作例(3)]です。こうすると、光がやわらかくなるので花びらの質感がきれいに表現できます。

作例(2)そのまま撮ると光が硬い

作例(2)そのまま撮ると光が硬い

作例(3)日傘で陰にして撮る

作例(3)日傘で陰にして撮る

背景に一輪の花を入れる

このままでもいいのですが、背景に奥行きがないのがちょっと気になります。同じ株の花を使って同じような写真を撮ってみましたが、今度は背景に一輪別の花を入れました([作例(4)])。一輪の花をそうとわかるくらいにぼかすのがコツです。[作例(3)]の背景と比べてみてください。ただ雑然と何かわからないものがぼけている[作例(3)]の背景と、一輪の花の存在感を持たせた[作例(4)]の背景では奥行き感が違います。何度も同じことを繰り返して恐縮ですが背景は主役と同じくらい大事です。この一輪の後ボケだって、背景のどのへんに入れるのか、どれくらいぼかすのかなどの工夫が自分のオリジナリティの見せ所です。「私的にはこれがベスト」と思える背景を工夫してみてください。

作例(4)背景に一厘の花を入れる

作例(4)背景に一厘の花を入れる


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