ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
もうすぐ入学式です。うちでは3人の子供の入学式にはたいてい私がカメラ、パパがビデオカメラを持って出かけていました。実家の母は「撮るばっかりでは式を見られないんじゃないの?」と言うのですが、後になって「私の入学式だけ写真がない」と言われるのが怖くて手ぶらで行けません。みなさんはどうでしょうか。やっぱり入学式は何かしらの形で撮っている人がほとんどなのではないでしょうか。今回は入学式を撮ってみましょう。
[作例(3)]は式が終わった後校内で撮った写真です。背景に少しでも桜と校舎を入れたかったのでここにしました。また、白い校舎のすぐ脇だったので、白い壁の反射で光が回るのもポイントのひとつでした。もう一つは背景にほかの人がやたらと入らな場所だということです。遠くに少しくらいなら人が入ってもそれほど気になりませんが、子供のすぐ後ろに人が入っていたりすると写真にしたときけっこう目障りです。なるべく人ごみから離れた場所を探しましょう。
入学式らしい感じを出すために、「入学おめでとう」のコサージュを付けたまま、ランドセルをしょってもらって、校舎のわきに立ってもらって撮りました。背景をぼかすためにちょっと離れたところから望遠ズームで撮っています。また絞りを開けて撮るのも背景をぼかすコツのひとつです。それと自分はしゃがんで子供の目の高さから撮らないと見下ろすような角度になってしまいます。カメラのポジションにも気を付けて撮りましょう。
座る席が結構大事
今回は姪っ子の写真を作例にお話していきます。さて、入学式の時は子供が主役ですから新一年生は前のほうに席があり、保護者は後ろのほう、というのが一般的な入学式の配置だと思います。このときは、まあ普通に受付できる時間に行ってみたところすでに前のほうの席は埋まっていて私たちが座ったのは中央後ろよりといった感じの場所でした。あら、この席じゃ式典中は撮れないわね、と思いながらも、できれば後ろのほうの入り口から入場してくれれば撮れるかも、という期待もすててはいませんでした。ところが新一年生の入場口は前のほうで、そのまま席に直行する段取りになっていたため、はるか遠くを並んで歩く姪っ子を保護者の頭の間から小さく撮るのがやっとです[作例(2)]。この時は200ミリクラスの望遠ズームを使いましたがやっぱり距離がありすぎてまともに撮れませんでした。ちなみにその時の状況が作例1です。
式典中はほとんど撮れない
式の最中ははっきり言ってほとんど写真を撮ることはできません。どうしても式典中の写真が撮りたいなら、やはり早く会場に入っていい席をとれば入退場くらいは撮れると思いますが、静かな式の間に動き回ったり、がたがた音を立てるのはマナー違反になってしまいますので避けましょう。何度か入学式や卒業式に出た経験から感じたことですが、式典中の写真はほとんど撮れないものと思ってあきらめて、式の後にゆっくり撮るほうがいいのではないかと思います。