ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
もうすぐゴールデンウィークです。暑くも寒くもなく屋外が気持ちのよい季節ですね。もう大きくなってしまったうちの子供たちは今ではちょっと危険度の高い川や海でないと物足りない年齢になってしまっていますが、まだ小さかった頃はこの時期によく公園に遊びに行きました。最近の大きな公園には大きくて楽しい遊具やお昼を食べるときに使えるテーブルやベンチが充実していて小さな子供なら一日遊んでいられるのがありがたい(しかもタダで)。今回は公園での子供のスナップのコツを紹介します。
この時は滑り台で滑ってくるところを正面から撮ろうと思っていたので、長い直線部分(滑り台の)の正面になるところから撮りました。作例3は滑り台全体の状況ですが、2回目のカーブのあたりでカメラを構えて待っていると、子供たちが直線に入ったところで何枚も撮ることができます。作例3ではちょうど青いTシャツの子の後ろ姿が写っているあたりです。
これは正直言って人それぞれの好みによるモノなのですが、私は一人より二人(2人より多くてもいいんですが)の写真が好きです。もちろん一人ずつの写真もたくさん撮っていますが、兄弟が一緒の時は必ず一緒に写っている写真もたくさん撮るようにしています。兄弟や親子のスナップは後で見たときに暖かい気持ちになれます。家族は親子ももちろん子供同士である兄弟でも影響しあって成長していきます。作例4は一人できゅうりをかじっていますが、作例5のほうはお姉ちゃんがきゅうりに振った塩をなめるのを見て真似しているところを撮りました。プライベートな家族写真は撮ったときの思い出とともに楽しむものです。こうして兄弟で楽しく過ごした時間があったことを形に残せることが普通に幸せなことだと思います。
滑り台で正面から撮るときはAF-Cで
大きめの公園でよく見かけるスロープを使った長い滑り台は子供たちにとってとても楽しい遊具です。日曜日に行くと並んでいることもあるくらいで、うちの子供たちも大好きでした。作例1は滑り台で滑って来るところを正面から撮っています。横から撮るのもありだと思いますが今回は正面から撮るほうを紹介します。作例1は兄弟でつながって滑って来るところが楽しそうだったので正面から何枚か撮った中の一枚です。向こうから近づいてくるところを撮るのでAFはC(コンティニュアスAF)にセットしましょう。AFの設定がわからない場合はスポーツモード(たいてい人が走っているイラストのマークになっている)にしてもいいと思います。ピントは先頭の子に合わせて撮りましょう。AF-Sにセットしたまま撮ると、このような状況では後ピンになることが多く、作例2のように先頭の弟君ではなく後ろのほうにピントが合ってしまいます。この場合弟くんにピントが合っていないと写真がかっこ悪くなってしまいます。AF-Cを使えば、動いている被写体のピントを追い続けてくれるのでこういった撮影には便利です。また、ダイナミックエリアモード(ニコンではこの名称)を合わせて使うとAFフレームで追いきれずに一時的に子供が外れてしまってもさっきピントを合わせたものの色を覚えていてそこのピントを追ってくれます。