ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
小さな子供がいると雨の季節はどうしてもお出かけする機会が少なくなります。子連れというだけでも大変なのに、子供が一緒だと荷物が多いので傘をさしたり雨具を着せたりしなければならない雨の日のお出かけは大変なのです。今回はお部屋で子供のスナップを撮るときのヒントを紹介します。何のイベントでも記念日でもない普段のスナップですが普通の日々の中の表情が将来かけがえのない一枚になってくれることもあります。ご機嫌な表情もよし、泣いていてもよしです。子供が小さい時の写真はどんどん撮りましょう。
作例2はパパが中途半端に入っています。できるだけ子供をアップで撮るには、パパを切ってしまって子供だけで画面いっぱいのアップにすれば大きく撮ることができます。しかし、この時はあえてパパに抱っこしてもらっていることがわかるようにパパをフレーミングに入れました。パパを切らずに顔全部が入るように撮ればそのままパパと子供の2ショット写真になります。それもありだと思いますのでそのほうがいい方はパパもちゃんと入れてあげてください。私がこの写真を撮ったときは「パパに抱っこされて安心」なイメージだけがほしかったので、パパには申し訳ありませんが顔の上半分をカットして撮りました。
作例3と4は後ボケにお姉ちゃんが入っている写真と入っていない写真の比較です。どちらも弟くんが眠くなってあくびしかけたところです。子供がいる家はたいてい常に子供たちが動き回り、よく言えば「にぎやか」悪く言えば「落ち着きのない」(私の家だけでしょうか)状態です。このガサガサと騒がしい感じが出したいときに、よく私は後ボケにほかの兄弟を入れて撮ります。あと何年かたった後写真を眺めて「あのころは毎日大変だったな~」と思える写真も楽しいものです。
作例5は弟くんの後ろ姿です。椅子によじ登ろうとしているところを撮りました。こういった後ろ姿を撮るときは、顔が見えない分手足や動作に表情があるところを狙うのがポイントです。この写真は、ふんばったつま先に「僕のがんばり」がにじみ出ていたので撮りました。家族の記録を残せるのは自分だけです。イベントがなくても普段の表情も時々撮っておきましょう。
お部屋でリラックスした表情を撮る
おうちは子供にとって一番リラックスできる場所です。安心して過ごせる場所でのいつもの表情を撮ってみましょう。作例1は自分の椅子に座ってご飯を食べた後のスナップです。おなかいっぱいでちょっとぼーっとしてるところを撮りました。カメラは一眼レフで標準ズームの開放で撮っています。雨の日は室内も暗いのでISO感度を高めに設定して撮ったほうがブレの心配がありません。レンズも明るいものがあればベストですが、明るいレンズでなくてもなるべく絞りは解放に近いところを使ってできるだけ高いシャッター速度を使えるようにしておきましょう。