ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
もうすぐ夏休みも終わりです。夏休みというと海とか川とかキャンプとか遊びのイメージが強いのですが子供たちには宿題がありますし、お手伝いなども夏休みだからこそやってもらいたいものです。また、夏休み中はいろいろな場所で体験教室も開かれています。今回は子供のスナップですが、お料理しているところを撮ってみましょう。お料理は子供にとって楽しいお手伝いなのですが、正直いって「私がやったほうが早いんだよなあ」と思うと普段の生活の中ではなかなか落ち着いてお手伝いしてもらうことができません。今回は夏休みのお料理教室での作例を使ってお料理してる子供のスナップのヒントを紹介します。
せっかくお料理しているところを撮っているので、今何をしているのかが分かるような写真を意識して撮りましょう。それにはやはり手元が写っているということが大事です。作業している子供の手がはっきり写るようなアングルとシャッターチャンスを狙ってください。作例2は粉を丸めているのがはっきりわかる写真ですが、作例3は手もとが他の子供の手に隠れていてよく見えません。お料理の場合テーブルにボールや調味料のビンなどが置いてあることもあります。顔ばかりに気を撮られて手が陰に隠れてしまわないように気を付けましょう。ちょっとしたことなのですが、これが出来上がりの写真の印象を大きく変えることになります。
お料理は子供にとって楽しい作業です。キラキラした表情はアップで狙いましょう。ズームレンズを持って行って、作業の間にアップで狙っておいて笑顔がこぼれた瞬間にシャッターを切るのがコツです。こうして説明すると「あたりまえじゃん」と言われてしまいそうですが、笑顔がこぼれるまで万全の態勢で待つ、というのがなかなかしんどいものなのです。また、作例4では顔がちょっと上向きになっていたため内臓ストロボの光が瞳に映り、キャッチライトになってくれたので生き生きとした印象になっています。こうしたちょっとしたコツが写真には意外と大事です。
ストロボをちょっとだけ入れる
作例1はお料理教室でノーストロボで撮りました。会場になっていた部屋は2階で窓が大きく外からの光がたっぷり入るつくりだったので、日中の時間帯だったため屋内とはいってもかなり明るい状態でした。これならノーストロボでもなんとか撮れます。しかし作例1を見ると子供の顔がちょっと暗いですね。そこでストロボを弱く入れて撮ったのが作例2です。この時は一眼レフで撮っていましたが、外付けストロボではなく内臓ストロボで撮っています。屋内の写真を撮るとき、ストロボ光が強すぎると子供はまあまあ明るく撮れますが、背景が真っ暗になってしまったり、光がべたっとしてきれいな写真にならないことが多いからです。内臓ストロボはもともと大した光量がありませんし、この場合はこれくらいでちょうどよかったと思います。