ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
10月上旬は私の地元では運動会の季節です。ほかの地域でも来月は運動会という学校はたくさんあるのではないでしょうか。子供が小さいうちは保育園や幼稚園のかわいい運動会、小学校に上がると競技らしい競技ができるようになり、高学年では低学年の子供たちをリードしたり、いろいろな係を受け持って運動会の進行を手伝ったりします。中学校や高校になるとスポーツとしてもなかなかに見応えのある本気モードの体育祭になります。それぞれの成長を見ることができるイベントは見ていても楽しいですね。今回も先週に引き続き運動会のスナップのコツを紹介します。
作例3は旗を持って応援しているときの笑顔をスナップした作例です。高学年になると応援団を担当する子供たちもいます。旗を振って自分たちのチームを応援するのですが、競技中とは違い、応援しているときの表情も楽しいものです。このスナップは誰かに向かって手を振りながら笑顔になった瞬間を撮りましたが、応援しているところを狙っていると、大声で声援をおくっているところや負けた時の残念そうな様子など豊かな表情を撮ることができます。競技中ではないので見落としがちなシーンですが、もし撮れそうな状況だったらぜひシャッターチャンスをねらってみましょう。
障害物競争のような種目では「網をくぐる」とか「平均台を歩く」などの障害物が用意されていることが多いのですが、かっこよく撮りやすいのは「飛び越す」動作のある障害物です。最初にコースを見れば「あれは飛ぶんだろうな」という障害物の見当が付きますから、その正面付近でカメラを構えて待っていましょう。もちろん狙うのは飛んだ瞬間ですが自信がなければ連写を使うなどして飛び越える瞬間を撮っておきましょう。
縦位置もとりいれて
写真初心者の写真を見ると横位置でばかり撮っているということがよくあります。横位置で構えたほうが撮りやすいからだと思いますが、縦位置にしたほうがすっきりした絵になることもあります。慣れていないと構えにくいかもしれませんが縦横を上手に使い分けると同じような被写体でも写真の印象が違って見えてきます。慣れるまでは判断が難しいかもしれませんが迷ったときは両方撮って比べてみてください。
作例1はソーランをアレンジした演技種目です。いろんな運動会で見かける演技ですが全身を上下いっぱいになるようにフレーミングして普通に横位置で撮りました。この小学校では校庭に十分なスペースがなく、保護者席はほとんどないため、本部の隣に立見席のスペースがとってありました。その立見席から撮っていましたが何しろたくさんのパパママで混雑していたため画面右上には他のパパカメラマンのひじが入ってしまっています。自分の子供の運動会は毎年こんな状況だったので「仕方がない」と思ってはいますが撮りにくいことは事実です。
作例2は縦で撮った写真です。とりあえずこれでひじは切ることができました。もう一点気を付けたいのは後ろにボケとなって写っている向こう側のソーラン踊りの後ろ姿を上手に入れることです。後ボケだからと言って頭をちょん切ったりしてはいけません。特に黒い法被で旗を持っている上級生(ボケですが)は目立ちますから中途半端に切らないようにフレーミングしましょう。