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七五三を撮るVol.189 2014年10月17日更新

今年は夏がさっさと終わり、アッというまに肌寒くなってしまったせいか、なんだか秋が長いような気がします。来月は七五三です。うちでも子供たちが小さい頃、着物を着せて神社にお参りしましたが、地域でも大きくてメジャーな神社を選んでしまったため、込み合う境内を連れて歩くだけで親はへとへとになった覚えがあります。それでも写真は撮りました。しかしパパと交代で撮るはずだったのをすっかり忘れ、ずっと私がカメラを持っていたため自分が写っている写真は一枚もない、ということになってしまいましたが。まあ、子供たちの写真はかわいく撮れたので良しとしましたが。今回は七五三のスナップです。

フレーミングを工夫しよう

神社にはたいていおみくじを結びつけるポイントがあります。子供が小さな手でおみくじを結びつけるところもかわいいものです。作例1は子供の横顔が画面中央にフレーミングされた写真です。中央のAFフレームでピントを合わせてそのままシャッターを押すとこんな感じになります。確かに子供にピントが合っていますし、手元も写っていますがこのままだとちょっと味気ないですね。そこでAFロックを使って子供の横顔にピントを合わせたらシャッターを半押しにしたままフレーミングしなおして撮ったのが作例2です。画面右側のカーテンみたいなおみくじを前ボケにして入れました。頭の上の無駄な空間も詰めて撮っています。このほうが写真全体の雰囲気がよくなると思います。

作例1ピントを合わせてそのまま撮影

作例1・ピントを合わせてそのまま撮影

作例2上と左を詰めて右を前ボケにする

作例2・上と左を詰めて右を前ボケにする

家族を背景に入れる

七五三には親だけでなくおじいちゃんおばあちゃんが一緒に来てくれることもよくあります。もちろん全員で並んで記念写真も撮るでしょう。その他に親や祖父母などの家族をちょっと背景にボケとして入れてフレーミングするという手もあります。作例3は孫の写真を撮っているおばあちゃんを後ボケにして着物姿のお姉ちゃんの後ろ姿を撮りました。この作例のコツは後ボケになっているおばあちゃんを切らずにきっちり画面内におさまるようにフレーミングすることです。お姉ちゃんの後ろ姿とおばあちゃんの後ボケ、両方が主役ぐらいの扱いでフレーミングを決めます。子供たちのそばにいる家族の幸せな表情やしぐさが温かみのあるイメージになって写真の雰囲気を盛り上げます。

作例3背景に家族を入れる

作例3・背景に家族を入れる

おやつでリラックスした表情に

子供の撮影にはおやつがあると便利です。いつもの大好きなおやつを用意していってもいいですし、出先でなにか買ってあげてもいいと思います。慣れない着物で緊張していたり、疲れてきてご機嫌斜めになってしまったときにおやつを出してちょっと休憩するとリラックスした表情になることがよくあります。作例4の時には境内の屋台で綿あめを買ってあげました。食べ物が出てくると緊張が解けるのは子供にはよくあることで、慣れない場所やシチュエーションのなかで写真を撮るときは無理をさせず、こういった休憩をとるのも一つの方法です。

作例4おやつがでるとリラックスした表情に

作例4・おやつがでるとリラックスした表情に


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