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夜景を撮るVol.195 2014年11月28日更新

先週は夜景と人物を撮る場合の話でした。今回は普通に夜景を撮ってみましょう。夜景は暗いところで撮りますから日中の屋外と違って暗い場所に適した撮影法があります。また、昔はデジカメでも夜景の写真ではノイズが出やすかったり画像にざらつきが出るなど、なかなかきれいに撮るのは難しかったものですが、現在のカメラでは高感度での画質も見違えるほどよくなりました。ちょっと明るいイルミネーションの撮影などは手持ちで撮れる、ということもあるほどです。これからクリスマスにかけてはいろいろな場所できれいな夜景が楽しめます。今回はきれいに夜景を撮るコツを紹介します。

三脚はやっぱりあったほうがよい

正直言って今のコンデジなどは手持ちで夜景を撮るという場合も想定して作られていると思います。暗いところでもかなりきれいな画質で撮ることができますし、かなりの高感度で撮影できるようになっております。コンデジを使うメリットは手軽に持ち歩けるということですから、コンデジに重い三脚を持っていこうと思うユーザーはあまりいないのではないかと思います。それはそれでありだと思いますが、一眼レフを持ち歩く人には夜景には三脚の使用をお勧めします。撮ったらきれいだな、と思う夜景に出会ったときに三脚がないから撮れない、というのはいかにも残念だからです。軽いものでもよいので、ちょっと面倒でも三脚を持っていくことをお勧めします。

暗くなるほど夜景はにぎやかになる

作例1は5:03撮っています。まだ空が色づいている時間帯です。一方作例2を撮った時間は5;04になっています。作例1とは一分しか違いません。しかし中央のビルの2階から4階付近の正面に青い照明がついているのがわかります。一分前に撮った作例1のほうではこの照明はついていないことがわかります。どうやらある程度暗くなるとこの照明が点くようになっているようでした。このようにある程度暗くなると点灯する照明も街中にはたくさんあるので、暗くなるほど夜景がにぎやかになるといえます。

作例1日没後

作例1日没後

作例2作例1の一分後

作例2作例1の一分後

時間帯によって空の状態が変わる

夜景は時間帯によってまったく違う景色になります。まず日没後ですが、日没直後はまだ空に残照が残っています。私は個人的にこの時間帯に撮るほうが日暮れ後の写真を撮るより好きなのですが、なにしろ短い時間なので、一回の撮影ではなかなかバリエーションを広げられないという難点があります。その日の天候や季節にもよるのですが色づいた雲やグラデーションのきれいな空は美しい背景になるので、とっぷり日が暮れた後の真黒な空とはちがったイメージの夜景を撮ることができます。特に建物など背の高いものを見上げるように撮る場合など、空がフレーミングに大きく入る場合は空がきれいなほうが絵になります。作例1、2と同じ場所で作例3の写真も撮りましたが、これはもうすっかり日が暮れた後ですので空は黒く写っています。どれがよいかは人の好みによるものなのですが、同じようなフレーミングで撮っても時間帯によって夜景の状況は変わるものだということを把握しておきましょう。あとは自分の好きな時間帯に撮ることができればよいかと思います。

作例3日暮れ後

作例3日暮れ後


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