ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
12月に入ったら毎年クリスマスの飾り付けの写真を撮るようにしています。車で小一時間ほどのところ観光のための洋館がたくさんあり、クリスマスとハロウィーンにはそれぞれ趣向をこらした飾り付けをするのでその写真を撮っています。こういったクリスマスのイメージ写真を撮るのは女性ばかりかと思っていたら、昨年気をつけて見ていると結構男性も多く来ていて、一眼レフを持って一人で撮影している人がたくさんいました。若い世代だけではなく、結構年配の方も多かったのがちょっと意外でした。どんな写真をとっているのかな、と思ったものです。今回はクリスマスの小物を撮ってみました。
作例2~4に共通しているのは逆光でプラス補正で撮っていることです。窓からの光がメインになるので、カメラと窓の間に被写体がある、という位置関係です。要するに、まどが被写体の後ろに来るようにすればいいということです。このように小さな小物などをアップで撮るときは逆光のほうが質感も立体感も出ますし、全体的に明るい被写体なので+補正して撮れば明るいイメージの写真にすることができます。また絞りを開けてボケを大きくすることで背景や手前がふわっとぼけた柔らかいイメージにすることができます。
背景のアクセントとして便利なのが点光源の丸ボケです。作例5はテーブルに並べられたグラスの背景に豆電球のボケを入れました。後ボケの素材はいろいろありますが、点光源丸ボケはフレーミングに入れると華やかさを出す脇役になります。とくにクリスマスシーズンの飾りには豆電球が使われる場がたくさんあるので、利用しやすいと思います。作例5の場合は背景に豆電球を入れるために低いアングルから撮りました。さらに絞りを開放にしてボケが丸くなるようにしています。絞りを絞り込んで撮ると、ボケが小さくなってしまいますし、ボケの形も絞りの形が出て角ばってしまいます。丸いボケを作りたい場合は絞りを開放にして撮りましょう。
全体だけでなく気になった小物をアップで
作例1は洋館の一室にあったテーブルセッティングの様子です。こういった観光施設はトップシーズンは混雑していることが多いので、あまり自由度の高い撮影は期待できません。この時も部屋全体を撮ろうとすると必ず人が入ってしまうため、テーブルだけを撮りました。このテーブルの飾りの中から気になるものを探してアップで撮ると一つの場所でいろいろな写真を撮ることができます。作例2は作例1の手前のお皿のアップです。この作例の場合はゴールドの花の小物を主役にしましたが、小物を画面中央ではなく少しはずしてフレーミングしました。作例3は作例1の奥のほうでボケになっている小さなツリーのアップです。作例4は作例2のお皿のそばにある小さなブーケのアップです。