ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
3月が終わって4月に入ると、入学式という学校が多いのではないでしょうか。卒業式に比べると入学式は証書の授与などがないし、知っているお友達も少ない場合があるので式典自体には写真に残せるハイライトが少ないですよね。決まって撮るのは入学式の立て看板とならんで保護者と一緒に記念写真を撮るくらいでしょうか。うちでは入学式の時はせっかくきれいな格好をしているので記念に桜を背景に一枚撮るようにしています。と言ってもうちの学区の小学校は地元でも比較的新しい学校であるため、校庭の桜の木もまだ小さくて見栄えがいまいちなため、近所の公園まで移動して桜を入れて撮っているのですが。今回は入学式の記念に桜をバックにポートレートっぽい写真を撮るときのヒントを紹介します。
桜は木に咲く花なので、当然高い位置で咲いています。これを人間の身長くらいの高さの主役の背景にするにはちょっと工夫したほうがきれいに撮れます。作例1は立ったままカメラを構えてそのまま撮った作例です。画面上のほうに桜が入っていますが、背景のほとんどのスペースが地べたです。画面内の背景のスペースの1/3くらいが地面なのではないでしょうか。作例2はしゃがんで撮った作例です。地面のスペースが減ってその分桜を広く入れることができました。人物の写りも全身の時は腰くらいの高さから撮ったほうがスタイルよく写るので立ったままより、ちょっと低いアングルから撮るのがおすすめです。
全身で撮った作例はいかにも公園で撮りました、という感じになってしまいました。それに背景が寂しい感じでもあったので、ちょっとアップにしてみたのが作例3です。バストショットと言って胸あたりから上のアップにしてもいいのですが、この時はせっかくのかわいい制服であったのでスカートのすぐ下あたりまで入れて切ることにしました。パンツや、ミニスカートなら膝の上あたりで切ったほうがいいのですがこのくらいの丈のスカートならスカートのすぐ下まで入れていいと思います。
作例3は真正面を向いていますが、作例4は体をちょっと斜め向きにして顔だけ正面を向くようにして撮りました。人物の写真の場合、真正面向きの仁王立ちはあまりお勧めできません。真正面でもポーズによってはきれいに撮れますが、プロのモデルではないのでそれも難しい場合があります。体を斜めにふって顔だけは正面向き、というのがおすすめです。子供の声をかけて向きを調整してください。この時顔も斜め向きにならないように気をつけましょう。顔も斜め向きになってしまうとカメラを横目で見るようになってしまい、横目でにらんでいるような感じになってしまいます。撮る時にその点も気を付けてください。
桜のタイミングはちょっとくらいはずれても大丈夫
入学式の時に桜がいいタイミングで咲いてくれているとは限らないのですが、今回の桜はあくまでも背景の素材なので、散り始め、まだちょっと早いなど、満開のタイミングでなくてもなんとかなります。染井吉野はもう散ったけど山桜ならまだ残っている、という場合もありますので近所の桜のタイミングをちょこちょこチェックしておきましょう。