ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
子供の通っている小学校では学年末の授業参観に発表会をやるのが恒例です。そういえば保育園でも発表会は年度末だったと思います。発表会は練習も大変だし台詞や歌などを覚えなければならない行事ですから、ちょっとでも大人になった、そしてクラスの結束も強くなった学年末にやるほうがやりやすいのかもしれません。発表会と言っても様々で、私の子供の保育園では、保育園の遊戯室を使いましたが姪っ子の保育園の発表会は隣の小学校の体育館をかりてやっていました。広くていいなあ、と思ったのを覚えています。今回は発表会を撮ってみましょう。
こんな時は図Aのように前の人の頭の間から撮ると少しは撮りやすくなります。前の人の頭の間から撮ったのが作例2です。画面左右下にやっぱり頭が入っていますが、作例1よりはだいぶましな感じになりました。完全に前の人の間にレンズを出して撮ればこの黒い影も切ることができますが、そうするとレンズを左右に振ったときに前の人の側頭部にレンズがぶつかることも考えられますので、十分注意しましょう。作例3のように上半身のアップにすれば邪魔な影も入りません。この時は200ミリの望遠で撮りました。これくらいの望遠があれば子どもの楽しそうな表情もアップで撮ることができます。
発表会などでは背景の絵やセットも子供たちの手作りの作品であることが多いです。そんなときは背景の絵全体が入る引いたカットも1枚ほしいですね。作例1~3のような場合は難しいかもしれませんが体育館のように高さのあるステージでやる発表会ならそれも可能です。特に、発表会では最後に全員がステージに出てきてポーズをとったり並んで挨拶をする、という場面がよくあります。そのタイミングで背景の絵全体が入るように撮るといいと思います。作例4は劇の最後にみんなでポーズを撮ったところを撮りました。舞台に少人数しかいないときに全体を撮ると寂しい感じになってしまいます。なるべく舞台上がにぎやかな状態で全体を撮るのがコツです。
前の人の頭に注意
うちの発表会は狭い遊戯室ですから、いい席に座れるとは限りませんでした。駐車場に車を停める時間を決められていたので、早く行って並ぶということはできなかったので、本当にいきあたりばったりで空いている席に座るしかありませんでした。作例1の時は前から4列目くらいの席でした。ただ、ステージの高さが20センチ程度だったため座ったままカメラを構えると前の人の頭が入ってしまいます。かといって自分だけが立ち上がったり高い位置でカメラを構えたら後ろの人に迷惑です。そこで全身を撮るのはあきらめて足を切って撮っていたのが作例1ですが、それでも画面中央の下部分に前の人の頭が入ってしまっています。ストロボを使って撮っているため前の人の頭にストロボが反射してかなり目障りな感じになってしまっています。