ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
地元で春一番が吹きました。暖かい一日で、ひさしぶりにコートなしで出かけました。春一番が吹いた後でも寒い日が必ずあるそうで、まだまだ油断はできませんが「春は近い」と思えるのはなかなか良いものです。今回は外でシャボン玉遊びをする時のスナップを撮るときのヒントを紹介します。公園などでシャボン玉遊びをするのは子供にとっても楽しい時間です。春の公園で楽しんでみてはいかがでしょう。
シャボン玉を吹いているところを撮るときはちょっと速いシャッター速度をつかうのがコツです。作例3は1/60秒のシャッター速度で撮っています。勢いよく吹いた時のシャボン玉は結構速い速度でふきだされるのでこの程度のシャッター速度だとぶれてしまいます。一方作例4は1/1000秒で撮っているので、ふきだされて一列に並んだシャボン玉をシャープに写すことができました。ふわふわと漂っている状態のシャボン玉なら1/125秒くらいのシャッター速度で十分きれいに撮ることができると思いますが、シャボン玉をふきだすところを撮る場合は高速シャッターを使うようにしましょう。
シャボン玉を作るのも楽しいと思いますが、シャボン玉を追っているところを狙うのもいいと思います。なるべくカメラの前にシャボン玉が行くようにすれば撮りやすいですし、シャボン玉を追っている時の子供の表情は生き生きとしていてかわいく撮れます。できればもう一人に手伝ってもらってシャボン玉をカメラの前にふきだしてもらえば撮りやすくなります。あらかじめ、シャボン玉が見える程度の背景を探しておき、カメラの前にシャボン玉をふいてもらいましょう。あとはシャボン玉を追ってカメラの前に来た子供が笑顔になった瞬間を狙ってシャッターを切るだけです。(作例5)
明るい背景はNG
子供が小さかった頃はよく公園でシャボン玉遊びをしました。100円ショップで買ったシャボン玉セットを持っていくと喜んでシャボン玉を作ったり追いかけたりしていたものです。シャボン玉を撮るときに気を付けなければならないのは背景です。明るい背景、たとえば空などが背景だとシャボン玉は見えにくく、ほとんど写りません。作例1は曇った空が背景になっています。子供にかぶっているところはシャボン玉がはっきり見えますが、空にかぶっているところではシャボン玉が見えにくく、よく見ないと写っているのがわかりません。作例2ではちょっと右に移動して背景に暗い色の建物を重ねてみました。こうするとシャボン玉がはっきり写ります。シャボン玉は透明な被写体であるため、明るい背景だと見えにくいものなのです。シャボン玉を写すにはできれば木立の陰部分など、ちょっと暗めの背景に重なるように撮るのがコツです。