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ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

池や湖を撮るVol.224 2015年06月26日更新

昨年は夏休みに山に行きました。毎年行っているキャンプは川辺のキャンプ場にテントを張って川遊びをしながらそこで一日過ごすのですが、「こここだと遊ぶには楽しいんだけどあんまり写真が撮れないなあ」と思っていました。そこでその時はちょっと遠くの山に行き、泳いで遊ぶのではなく車で数か所回って楽しみました。宿泊した場所の近くに湖や池があったのでそこで撮った作例で湖を撮るときのコツをいくつか紹介します。

水面への映り込みを利用する

湖や池は川のように流れがあるわけではなく、海のような波もありません。大きな湖になると水辺には小さな波が打ち寄せていることもありますが、小さい湖の場合それもごく小さなものです。風のない日なら水面が凪いでいるので水面への映り込みが楽しめます。作例1は宿泊施設の近くにある池で撮りました。歩いて10分もあれば一周できる程度の大きさです。ほとんど風のない日だったので水面が鏡のように向こうの景色を映しています。このように映り込みを利用して撮る写真の場合は向こう側の景色が大事です。この時は晴天で青空に千切れた雲が浮かんでいたので、それが写りこむように撮りました。空を広くフレーミングするために10ミリの広角レンズを使っています。(APS-Cサイズで撮ったので実際には15ミリくらいの画角ですが)基本的には水面に映りこむ景色に合わせてフレーミングするようにします。空の映り込みを多く取り込みたい作例1のような場合は広角ですが、対岸の一部分だけを映り込ませたいなら望遠で撮るのもいいでしょう。

作例1水面への映り込みを撮る

作例1水面への映り込みを撮る

水面が凪いでいる瞬間を狙う

きれいな映り込みを撮るなら水面が凪いでいる瞬間を狙いましょう。強風が絶えず吹いているような日には難しいのですが、たまに風が吹いてくるくらいの日なら風がやんだ瞬間を狙って撮ると映り込みがきれいに撮れます。作例2は池の中央あたりの水面に風が吹き付けているので少し水面が揺らいでいます。この状態だと映り込みが乱れてしまい、映り込んでいる山の形が崩れてしまいます。作例3のほうは風がない瞬間に撮りました。このほうが向こうにある山もはっきり映り込んで上下に対称的な構図になります。

作例2池の中央に波が立っている

作例2池の中央に波が立っている

作例3風がやんだ瞬間に撮る

作例3風がやんだ瞬間に撮る

水辺の木を撮る

水辺に生えている木の枝は水面に添うように垂れ下がっていることがよくあります。作例4は湖の状況です。赤丸で囲った木の枝に白い花が咲いていたので、この枝をアップにしてみたのが作例5です。この枝に咲いている白い花は人目を引くような派手なものではありませんが、水面に緑が映り込んでいるため画面全体が緑のトーンでまとまっている中でよいポイントになってくれています。天候によって水位が激しく変わるような水辺ではなかなかこのように水面に向かって枝が下がって伸びてくることは少ないのですが、あまり水位に変化のない穏やかな水辺ではよくこのような枝ぶりの木が見られます。湖や池で写真を撮ることがあったら探してみるとよい被写体になってくれます。

作例4状況

作例4状況

作例5水面に垂れ下がる枝をアップに

作例5水面に垂れ下がる枝をアップに


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