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花火の写真を印象的に仕上げるVol.225 2015年07月03日更新

7月に入ると各地で花火大会が行われます。中には人ごみで場所取りが大変な大会もあるようですが、幸い私の地元の花火は海岸でやるものが多く、観覧場所には余裕があるので毎年撮りに行っています。花火を撮影できる機会はそう多くはないですし、一日逃すと来年まで撮れないことになるので、できる限り行くようにしています。花火の写真は写りが予想できない部分があるので「あ~外れた」と思うこともありますが、思いのほかきれいに撮れた時はうれしくなります。今回は花火の写真にソフトで手を加えて印象的に仕上げる方法を紹介します。

花火の写真はコントラストが大事

花火の写真は夜の撮影になります。夜空に鮮やかな火花が散る様子を写真に撮るので暗い夜空と花火のコントラストが強いほうがきれいに見えます。理屈から言えば夜空は黒く写るのでそこに花火を写しこめばいいということになります。しかし、天候によってはわずかに霞んでいるときなど、花火の光が逆光になって空が黒く写らず、ぼんやりしてしまうことがあります。また、天気は良くても風下にいたりすると花火の煙が花火と重なってしまって花火がきれいに見えないこともあります。気象条件などは選べるものではないのでどうにもならない場合もあるのですが、撮った後で写真に手を加えることでそのまま見るよりきれいな印象の写真にすることもできます。

作例1撮ったままの状態

作例1撮ったままの状態

作例2レベル補正を選択

作例2レベル補正を選択

レベル補正でコントラストを整える

今回はフォトショップエレメンツを使いました。ほかのソフトでもコントラストがいじれるものであれば同じような補正が可能ですのでやってみてください。まず撮影したそのままの写真が作例1です。前の花火の煙が完全に消える前に上がった花火を撮ったため、夜空に残った煙のせいでちょっとぼんやりと眠い感じになってしまっています。これをエレメンツで立ち上げてライティングを選択し、さらにレベル補正を選択します。(作例2) レベル補正シャドウ側のスライダーを右に動かすと黒が締まるので、ちょうどよいと思うところまで動かします。(作例3)さらに中間調を明るくしたり、暗くしたりするには真ん中のグレーのスライダーを動かします。ここでは少し右にスライドさせて中間調も少しだけ暗くしました。この結果が作例5です。

作例3スライダーを動かす

作例3スライダーを動かす

作例4中間調を整える

作例4中間調を整える

コントラストと明るさで調整するのも可

今回はレベル補正で調整しましたが、「コントラストと明るさ」または「シャドウ ハイライト」で調整しても似たような効果を得ることができます。その写真に適したほうを選んで使ってください。花火の写真の場合はコントラスト強めのほうがきれいに見えるので、画像を加工するときはハイライトとシャドウをはっきりと出すようにする方向で調整するといいと思います。

作例5調整後

作例5調整後


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