ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
秋は収穫の季節です。お芋ほりや栗拾いなど楽しい収穫イベントのスナップを撮ってみましょう。私の子供の学校では一年に一度希望者参加の収穫イベントがあって、たいていはお芋ほりかトウモロコシやトマトなどの野菜を採らせてもらいました。遠くの畑まで歩いて行って収穫し、リュックで背負って帰るのですが、帰りはリュックが重くて立ち上がるのがやっとの状態になりながらも頑張って歩きとおして帰ったものでした。子供たちにとって食べ物を自分の手で収穫するのはそれだけで楽しく、新鮮な野菜や果物が楽しめるのも自分の手で掘ったり採ったりしてこその贅沢です。収穫のスナップはコンデジやスマホでも十分きれいに撮れるので、機会があればぜひ撮っておきましょう。
作例3は大根を抜いているところです。子供の力で大根を抜くのは結構な力がいります。作例はお姉ちゃんがなかなか抜けないでいるのを見た妹が、絵本「大きなかぶ」のまねをして後ろから引っ張っているところです。おどけた表情がかわいかったので一枚撮っておきました。子供は思いがけず楽しい表情をすることがあるので、カメラをスタンバイしていつでも撮れるようにシャッターチャンスを狙いましょう。
収穫のスナップでは、収穫した野菜などをもっているカットは外せません。作例4は「大根見せて」と声をかけてカメラのほうを向いてもらって撮りました。収穫した大根を持っていることで子供たちの表情も楽しげです。自分で採ったという気持ちがあると、自然と表情御明るくなるので、その瞬間を逃さないようにしましょう。さらに手に持った野菜をカメラのほうに突き出してもらって撮ると野菜が大きく写るので、インパクトのある写真になります。その場合はコンデジかスマホのように撮像素子の小さいカメラのほうが全体にピントが合い、野菜も子供もシャープに撮ることができます。また、望遠で離れたところから自然な表情を狙うのもいいと思います(作例5)。カメラ目線の写真とはまた違ったナチュラルな笑顔を狙いましょう。
畑が広く入る方向を背景に
作例1と作例2は同じときに撮った写真です。畑の端のほうで掘っていたため、畑のほうから端のほうに向かって撮ると、背景に隣のマンションが迫っている状態が写ります。本当は結構広いジャガイモ畑なのですがこれだとなんだか空間が狭く感じられる写真になってしまいます。そこで反対側(畑の端のほう)に回り込んで背景に広い畑が入るように撮ったのが作例2です。こちらのほうが広い畑で収穫しているイメージが伝わります。このようにできれば背景に気をつけてどんな場所で採っているのかがよりよく伝わるように撮りましょう。背景は写真の印象を大きく左右するのでどちらから撮るのかはとても重要です。また、周りの状況を入れて撮るならレンズは広角を使いましょう。ズームの広角側でもよいと思います。子供を大きく写したいなら、ズームでアップにせず、広角のまま自分が近づいて撮るようにしましょう。