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夕暮れのスナップを撮るVol.245 2015年11月20日更新

日が短くなり、仕事帰りの空を眺めるのが楽しくなってきました。昼間は見慣れた風景でも夕方見るときれいに見えるから不思議です。やっぱりトップ光とサイド光のちがいかなあ、と思いながら夕空をたのしんでいます。私の地元では西に山脈があるためか、夕方が近くなって「今日の夕焼けはいかに?」と思っても西の空に雲がかかっていることが多く、他の季節にはなかなかきれいな夕焼けには出会えないのですが、なぜか秋になると夕空がきれいな色に染まることが多い気がします。今回は夕暮れ時のスナップを撮ってみましょう。

日没直前に撮るときはオレンジ色の太陽光を使って

日没近くの低い太陽はかなり赤っぽい色です。当然その光も赤い光なので、風景全体が赤っぽく見えます。作例1は日没直前に撮りました。夕日の赤っぽい光を生かすには黒い被写体よりも白っぽい被写体のほうがおすすめです。作例1では画面左の白い杭にピントを合わせて、夕日を撮ろうとする人たちを後ボケにしてみました。ほぼ順光で撮っているので白い杭が赤っぽく染まって夕暮れらしい色になっています。逆光ももちろんよいのですが、このような夕日の色を出したい場合は白い被写体を順光で撮るのがおすすめです。もちろんWBは太陽光に設定します。WBがオートになっているとせっかくの赤い光の色が補正されて夕暮れっぽい色になりません。夕日赤い色を出すためにWBを確認してから撮りましょう。

作例1白い被写体で赤い光を強調

作例1白い被写体で赤い光を強調

日没後30分くらいはがんばろう

夕日が沈んでしまうとあたりはどんどん暗くなってきます。作例2と作例3は場所は違いますが同じ日に撮った写真です。作例2は16:24で、まだ日が落ちる前です。車の後ろの塀にオレンジ色の夕日が当たっているのがわかります。日没前なのでそれほど暗くなく、車もヘッドライトがついていません。帰宅するとき信号待ちの間に車の中から撮ったのですが、西に向かって走っていたので半逆光の状態でした。そのおかげで塀にあたった光が良いアクセントになっています。一方作例3はさらに走った後16:57に撮った写真です。もう日が落ちていたので周りはかなり暗く、車もヘッドライトをつけて走っています。夕暮れ時の街中ので写真を撮るとき、私はよく車のヘッドライトやテールランプをアクセントに使います。作例3もそうですが、このような場合、車のヘッドライトをアクセントにするには少し手前のライトに照らされた路面をフレーミングに入れるのがコツです。試しに路面を切った写真も撮っておきました。作例4では車の下ギリギリで切っているのでライトで照らされた路面が写っていません。作例3のほうが車に存在感が出ているのがわかると思います。画面の端のほうなんて切っても入れても大した変わりはないと思われるかもしれませんが、これだけでも写真の印象は全く変わります。

作例2日没前

作例2日没前

作例3日没後

作例3日没後


作例4路面が切れている

作例4路面が切れている


空のグラデーションを生かす

夕焼けは雲がある程度出ていないとつまらない場合が多いのですがそんな時は空のグラデーションを背景に使ってなにか撮ってみましょう。作例5は空のグラデーションを背景に街灯を撮りました。グラデーションをきれいに出すには広角レンズで撮るのがおすすめです。望遠を使うと空の一部分しか写すことができないため、空の色の濃い部分と明るい部分を写すことができず、グラデーションが画面に入り切りません。主役にするのはシンプルなものがおすすめですが、木や人のシルエットなども良いと思います。

作例5空のグラデーションを生かす

作例5空のグラデーションを生かす


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