ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
私の地元では紅葉はまだこれからで、地元で撮るのは来月初めくらいですが、ちょっと山のほうに行けば今がちょうど紅葉の見ごろになります。先日ネットで調べたところ、ちょうど近くの山では紅葉が見ごろになっていたようなので撮りに行ってきました。紅葉を撮りに行くとたまにススキがあるところがあり、ついでにススキの写真も撮ってきました。ススキは穂が開く前のほうが絵になるというのが基本のようですが私は穂が開いちゃってフワフワした状態もあったかそうで結構好きです。今週はススキを撮ってみましょう。
作例1よりはよくなりましたが白い穂の色が濁ってしまっています。そこで+1正して明るく撮ってみたのが作例3です。ススキは白い被写体なので露出補正なしでなると暗く写ってしまうことが多くなります。モニターで確認しながら+補正して自分のイメージに合った明るさになるように撮りましょう。迷ったら段階的に露出補正をしてみてもいいでしょう。+1/2、+1、+3/2と順番に+補正して同じ写真を撮っておき、後で好きなものを選ぶのも一つの方法です。
この日は晴れていたので下からあおって背景を青空にしてみ他のが作例4です。この時できれば順光か、なるべく順光に近い光を使って撮ったほうが空がより青く写ります。ススキの穂は逆光でキラキラした感じに撮る写真が多いと思いますが、空にぬくときに逆光だと太陽が画面に入るフレーミングになってしまうため、ススキがシルエットのようになり、白く写りません。ですので、光の状態に注意して撮りましょう。また、雲がない日なら別ですが青空に雲がある場合は雲の入り具合も考えて撮るとよりかっこよく撮れます。
また、逆光でススキを撮る場合は暗い背景を選びましょう。作例5は曇った空が背景になっています。先ほどお話ししたように、ススキがシルエットのようになってしまい、黒く写っているのがわかると思います。これではキラキラした穂の感じを出すことはできません。そこで逆光で暗くなっている山を背景に入れて撮ったのが作例6です。背景が暗いことで、ススキの穂の白さが引き立っています。作例5と作例6は同じススキです。背景を変えるだけで全く印象の違う写真になっています。ススキを逆光で撮るときは背景にも気を配って撮るようにしましょう。
アップで撮ってみる
作例1は近所の川原で撮った作例です。開放F値の暗い高倍率ズームで撮っているので背景がじゅうぶんボケるわけでもなく、いまいち主役のはっきりしない写真になってしまいました。広いススキ野原などであれば引きで一面のススキの波を撮るのもいいと思いますが、この川原はそんな環境ではありません。そこで、一本のススキをアップにしてみました(作例2)。