ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
写真の撮り方コラム:2月も終わりに近づくと「これからはあったかくなるかな」という期待が持てる季節です。さすがに3月となれば「春」と言う感じになってきますね。最も今年は暖冬であったのと私の地元ではほとんど雪が降らなかったのでいつもの冬よりはだいぶ楽だったのですが。3月に入ると卒業シーズンです。卒業式は子供のいるご家庭では記念になる一日ですし、できればきれいな写真にして残したいイベントです。私も子供の卒業式には必ずカメラを持って行っていました。今回は卒業式の記念写真を撮ってみましょう。3人の子供をそだてる主婦でありカメラマンである山ちゃんがやさしく写真の撮り方をおしえます【およそ毎週更新】
式の時に自分の子供が出てくると、ちょっと立ち上がって撮ろうとしたり、ビデオカメラを三脚につけて高くセッティングしている人がいることがあります。撮りたい気持ちはわかるのですが後ろの人にとって見にくくなってしまいますからここは遠慮しておきましょう。私はどうしても式典中の写真が撮りたいときは早めに並んでなるべく撮りやすい席を確保しますが、それでも目当ての席から遠くなってしまった場合は撮れる範囲でだけ撮って無理はしない、と決めています。どうせ式典中は思うようには撮れないんだから記念写真をいっぱい撮ればいいや、くらいの気持ちです。
卒業式の立て看板と一緒に撮る写真はどこのご家庭でも押さえている定番の記念写真です。たいていは作例2のように立て看板の横に並んで撮っている人を多く見かけます。これも悪くはありませんが、私は立て看板を背景に入れて撮るほうが子供の表情がよく撮れるのではないかと思います。並んで撮った後に子供に声をかけて少し前に立ってもらい、背景に看板が入るスペースをとってフレーミングすれば看板の卒業式の文字と人物の上半身アップでちょうどよい大きさに撮ることができます。(作例3)もう一枚のバリエーションのつもりで撮ってみてください。
時間帯にもよりますが、立て看板には撮影待ち行列ができていることもあります。もし、立て看板のないところで撮るなら子供に卒業証書を持ってもらって撮るのも一つの方法です。手ぶらや荷物を持ったままで撮るよりこのほうが卒業式らしいイメージの写真になります。ちょっと面倒でも荷物はわきのほうにでも置いて卒業証書を持たせて一枚押さえておきましょう。(作例4)
式典中の撮影は難しい
卒業式は学校行事の中ではけっこうあらたまった席なので、式が始まると席を立ったり移動したりできるような状況ではありません。以前お友達のお父さんがビデオを撮ろうとして一番後ろで立っていたら「すみませんが着席してください」と注意されていました。子供の姿が見やすいような前のほうの席が取れればまだよいのですが後ろのほうの席になった時は式典中はなかなか思うようには撮れません。作例1は卒業生の入場の時に撮った写真ですが、遠すぎてて望遠を使っても小さくしか撮れないし、前の人の頭がかぶってしまってほとんどまともに撮れませんでした。