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昆虫を撮るVol.270 2016年05月20日更新

毎年5月には家族で県内の海にキャンプをしに行くのが我が家の恒例行事です。行くといつも子供たちと遊んでくれる地元の人と話していたら「よく花や虫の写真を撮っている」と言っていました。花は私も撮りますが虫は花のついでに撮るくらいです。でも確かに花の写真を撮っていると昆虫も見かけるし、ついでに撮ったりするよなぁ、と思い今回は昆虫を撮るときのヒントを紹介しようと思います。

望遠レンズがおすすめ

当然のことながら蝶やトンボなどは人間がある程度の距離まで近づくと逃げてしまいます。離れたところからある程度の大きさに撮るには望遠レンズがあると便利です。昆虫の種類によってはマクロレンズで近づいて撮ることもできますが、昆虫は小さな被写体なので望遠レンズがあったほうが便利です。

あまりアップにしすぎない

カタツムリなどのように飛ばない虫ならマクロレンズがあれば近くによってアップにすることもできます。しかし、私が実際に撮ってみて感じた個人的な感想なのですが、あまり大きく画面いっぱいになるほどアップにして撮ると「なんだかあんまりかわいくない」という印象になってしまいます。作例1はシジミチョウくらいの小さな蝶なのですが、大きく写すと胴体の部分のボリュームがありすぎてなんだか実際の見た目の印象とは違和感があります。図鑑の写真のように、例えば夏休みの自由研究の資料にする、等の目的で撮るなら細部までわかるようにアップにする方がいいと思いますが、そうでなければあまり大きくしないほうがいいように思います。

作例1アップにしすぎない

作例1アップにしすぎない

背景に注意しよう

作例2と作例3は同じトンボです。しかし作例2は池の水面が暗いところに茶色の羽根が重なっているため、トンボの姿がわかりにくくなってしまっています。その虫の色などを考えて背景に同じ色が重ならないようにしたほうが主役の存在感が協調できます。作例3は作例2のポジションから移動して反対側の低いアングルから撮りました。この角度からなら重なっている背景が白っぽい岩なので、主役の姿が引き立って見えます。虫はすぐに逃げてしまうという印象から背景を考えずに慌てて撮ってしまいがちですが、とりあえず一枚撮ったら主役の見せ方を考えて別のポジションやアングルを探してみましょう。

作例2背景が暗い

作例2背景が暗い

作例3背景が明るい

作例3背景が明るい

ブレを抑えるために高速シャッターで撮る

作例4は蝶の写真ですが、飛んでは花にとまり、すぐにまた飛び立つといった状況でした。常に羽根をヒラヒラ動かしている状態です。このような時は高速シャッターで撮らないと被写体ブレによって羽根の部分がぶれてしまうことがよくあります。ハチの写真などではわざと羽根をぶらせて撮った写真もよくありますが、蝶の場合は羽根がぶれると絵になりません。止まっているところを落ち着いて狙えるような状況であれば別ですが、いつ飛び立つかもわかりませんし、できるだけ高速シャッターで撮るようにしましょう。

作例4

作例4


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