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水族館で子供を撮るVol.282 2016年08月12日更新

夏には海や川で遊ぶのも楽しいものですが、水族館に行くにもよい季節です。実際に泳いだり水に触るわけでなくても水の近くにいるという涼し気な雰囲気があじわえます。何より空調がきいているので暑い屋外が苦手な人にも夏の行楽としては人気があるようです。私の家では末っ子が、魚が大好きなので水族館にはよく行きました。今回は水族館で子供のスナップを撮るときのヒントを紹介します。

ストロボを使うなら映りこみに注意を

水族館の館内は暗いので子供の写真を撮るときはストロボを使いたくなります。また、暗い場所なのでストロボの発光モードをオートにしたままだとカメラが、ストロボが必要だと判断して自動的にストロボを発光させて撮ることになります。子供の顔をはっきり写すにはストロボが必要な場面もあります。しかし、水族館での写真ですから後ろに水槽を入れて撮ることになり、水槽のガラス(最近はアクリルも多いようですが)にストロボが反射してしまうことがあります。作例1は丸い窓の前で撮った記念写真ですが、カメラのストロボの反射が子供の顔のすぐ横に光っていしまっています。このような時は少し左に移動すると、ストロボ反射が子供の頭に隠れて見えなくなります。または、子供に少し右に移動してもらうという手もあります。

作例1 ストロボがガラスに反射している

作例1 ストロボがガラスに反射している

ノーストロボで後ろ姿のシルエットにする

ここでは試しにノーストロボで作例1と同じフレーミングで撮ってみました。このほうが作例1に比べて周りの壁が黒くつぶれて窓の向こうの水中の世界が引き立ちます。しかし、子供の顔が暗くて表情がよくわかりません。このような状況だったらノーストロボにして子供の後ろ姿をシルエットにして撮ってみてはどうでしょうか。作例3は子供に「もう撮ったよ」と声をかけて水槽のほうに向きなおったところを撮りました。後ろ姿ですから顔の表情は写りませんが、興味深そうに水槽を眺める様子が伝われば十分だと思います。シルエットにするときはピントを子供に合わせて水槽の正面からノーストロボで撮ればだいたいの場合は人物が黒くつぶれてシルエットの写真を撮ることができます。

作例2 ノーストロボだと顔がくらい

作例2 ノーストロボだと顔がくらい

作例3 後ろ姿のシルエットにする

作例3 後ろ姿のシルエットにする

WBをタングステンにして青を強調する

水中は青い世界ですから水族館には青が似合うと思います。作例4は人物の写真ですが、水族館らしいイメージを出すためにわざとWBをタングステンにセットして青がかぶるように撮ってみました。もちろんノーストロボです。人物の写真も、横から撮ると水槽からの光でいい感じのサイド光になりますから、ここはノーストロボのほうが、雰囲気が出ると思います。夏休みの宿題のためノートにメモをとっているところを横から撮りました。実際にはここまで青の強い光ではありませんでした。おそらく白色光で展示されていた水槽だと思います。しかし、こうして青をかぶらせてもそんなに不自然な感じにはなっていません。むしろ水族館らしい雰囲気が出ていると思います。

作例4 WBを変えて青を強調

作例4 WBを変えて青を強調


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