カメラのキタムラスタジオマリオカメラのキタムラ

デジカメプリント・フォトブック・カメラのことはおまかせ!

閉じる

ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー

高原の花を撮るVol.283 2016年08月19日更新

夏に旅行に行くなら涼しい場所に行くというのもいいと思います。海もいいのですが山など高地に行けばそれだけで涼しいので爽やかな空気を味わえるのが楽しいですね。我が家では、ここ何年かはキャンプのほかに高原に旅行に行くのも恒例になっています。普段撮れないような滝や森の写真なども撮りますが、今回は高原で見かけた花を撮ってみました。背景を工夫していつもと違う写真にしてみましょう。

小さな花はまずは寄って撮る

ケーブルカーで上った高原でホタルブクロを見つけました。山に咲く花は派手なイメージはありませんが可憐でありながら強さを感じさせるところが私は好きです。とりあえず普通に撮った場合、このような感じで撮っている方が多いのではないかと思われるのが作例1のような感じです。立ったまま、見つけた花にレンズを向けてそのまま撮るとこんな感じになります。しかし、このままではあまりにインパクトがありません。このように背の低い草花は立ったまま撮るとそれだけでカメラから距離ができてしまいます。その結果花が小さくしか写らないのでイマイチ印象の薄い写真になってしまうことがよくあります。とりあえずは寄ってアップにしてみましょう(作例2)。

作例1普通に撮った場合

作例1普通に撮った場合

作例2寄ってアップにする

作例2寄ってアップにする

ローアングルで背景に周りの景色を入れる

作例2は高倍率ズームを使って撮っています。マクロレンズではありませんが、そこそこ寄れるので、とりあえず寄れるだけ寄って撮ってみました。これだけでも作例1に比べると花に存在感が出ます。そこでさらにローアングルから撮って、背景に後ろに合った岩山を入れてみました(作例3)。このように背景に少しでも地平線や水平線を入れて空と地面の境が入ると、空間的な広がり感が全く違います。作例2と比べてみても、背景の広がりが違うのがわかると思います。また、たとえボケていても周りの景色を写しこむことでその花が咲いている状況も想像できる写真にすることができます。

作例3ローアングルで背景に岩山を入れる

作例3ローアングルで背景に岩山を入れる

水面に映った空を背景にする

作例4はコスモスです。私の地元では、というか普通はコスモスと言えば秋の花だと思いますが、涼しい高原ではそうとは限らないらしく、真夏の8月中旬に咲いていました。このコスモスは湖のほとりに咲いていました。この日は風がほとんどなく、水面が凪いでいたので、湖面には青い空と白い雲がけっこうきれいに映りこんでいました。この映り込みを背景にしてコスモスを撮ってみました。ローアングルから撮って背景を空にぬくのも一つの撮り方です。しかしここではちょっと柔らかいイメージにしたかったので、水面に映りこんだ空を背景にして明るめにハイキーな感じで撮ってみました。水面に映った空は本当の空よりも優しい色になるので、ソフトなイメージに合っていると思います。

作例4水面に映った空を背景に

作例4水面に映った空を背景に

水面の映り込みを飛ばして白い背景にする

作例5も水面を背景にしていますが、ここでは花の繊細なイメージを出すために白い雲の映りこみを背景にしてちょっと階調のある白い背景として使いました。細い茎と淡い緑色を強調するために白い背景として水面を使い、+2.7補正して大幅に明るくなるように撮っています。これがベタッとした白い壁などではなく、水面に映った白い雲であることから、白のなかにも階調があり、ナチュラルなイメージにすることができました。

作例5白い雲の映り込みを背景に

作例5白い雲の映り込みを背景に


LINEで送る
 
年賀状印刷なら最短1時間のカメラのキタムラ 2025巳年(令和7年)
年賀状印刷なら最短1時間のカメラのキタムラ 2025巳年(令和7年)