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ヒガンバナを撮るVol.285 2016年09月02日更新

9月に入り暑さもちょっとは収まってきました。毎年秋になると、そろそろ秋の花を撮ろう、と思いつつ、いつも出遅れてしまうのがヒガンバナです。ヒガンバナは私の地元では9月に見ごろを迎えるのですが9月はまだちょっと残暑が残っていて、なんか秋という気分になり切れないでいるうちに咲いてしまうので私個人が「秋だなあ」と思うころには微妙に盛りを過ぎた感じになってしまっているのです。昨年も「あ、そうだ、ヒガンバナ」と思って行ってみたら「一応セーフだけどもうちょっと早く来ればよかった」という状態でした。今年は9月に入ったらすぐにチェックしよう、と思っています。今回はヒガンバナを撮ってみましょう。

まずは花の状態の情報収集

花の写真を撮るときはどの花でもタイミングが大事です。私がいつもヒガンバナを撮りに行くのは隣の市にある公園です。ここはヒガンバナをかなりの広さで群生させているので地元ではちょっと有名なポイントになっています。花で有名な場所はたいていネットで咲き具合がチェックできます。公園ならその公園を管理している団体や自治体の観光協会のHPなどに何らかの情報があると思います。またその近くに住んでいる知人などが個人的にアップしている場合もあります。できれば写真で確認できるサイトを見つけるといいでしょう。私もまずはネットで咲き具合を調べています。ベストなのは「見ごろです」と言うタイミングのちょっと前に1度行って撮ってみて、その時状況から判断してもう1回行くといいと思います。要するに1回目はロケハンです。遠い場所だと大変ですが近場でいいポイントが見つかれば2回行ってみるつもりで行くのがいいと思います。

群生しているところは手前の花が大事

せっかく群生して咲いているのでたくさん咲いている様子を1枚撮っておこうと思います。群生している様子を撮るときは画面手前側の花がどう写るかが大事です。広い範囲を撮るので広角を使うことが多いのですが広角だと遠近感が強調され、手前が大きく奥のものは小さく写ります。つまり手前側の花は大きく写るのでここが写真の印象を左右する大事なポイントになります。いくら遠くの方にきれいな花が密集して咲いているところが入っていても手前側の花がまばらだと全体にまばらな印象になってしまいます。なるべくきれいな状態の花が密集しているところがフレーミングの手前に入るように場所を選んで撮りましょう。作例1は群生している様子を広角で撮っていますが手前側の花が何本か枯れてしまっています。一方、作例2はちょっと横に移動して手前にきれいな花が入るようにして撮った作例です。作例2も真ん中から奥にかけて枯れた花が入っていますが、手前の花の状態が良いのであまり気になりません。全体を撮るときは手前にきれいな花を入れるように心がけて撮りましょう。

作例1 手前の花が枯れている

作例1 手前の花が枯れている

作例2 手前の花がきれい

作例2 手前の花がきれい


きれいな花をアップで撮る

赤いヒガンバナに混じって数本白い花がありました。作例3は白い花の中からきれいなものを選んで隣の赤い花と一緒にアップにした作例です。アップで撮るときは特に花の状態が大事です。また、画面に入る脇役の花も状態がいいかどうかよく見て撮りましょう。主役がきれいでもすぐ隣に枯れた花が入っていると写真全体があまりきれいな感じになりません。作例3は望遠レンズを使って絞りを開放して、前後をぼかすように撮っています。 やはりアップで撮るときは前後をぼかしてちょっとプラス補正で明るくするとフワっときれいな感じに撮ることができます。前後のボケはなるべく主役から距離のある素材(花)を使うときれいにボケます。

作例3 アップは前後をぼかして

作例3 アップは前後をぼかして


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