ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
夏休みも終わりが近づいてきました。学校が始まると思うと親である私は「ちょっと息抜きできる」と、ほっとする気持ちもありますが、子供たちは「あ~、もう夏休み終わりか~、あと一か月ぐらいほしい」とやや憂鬱な様子です。先日読者の方からリクエストをいただきました。いつも読んでいただき、また、リクエストをよせていただきありがとうございます。海やプールでの撮影のヒントを、とのことでしたのでおそらくこれは風景などではなく人物のスナップであろうと思います。今回は水辺でのスナップのヒントを紹介します。
海で泳いでいるところなどを撮る場合はなるべく子供の目線の高さから撮るのがおすすめです。作例1は立ったまま浅瀬で遊んでいる子供の写真を撮っていますが、上からだと子供の表情が見えにくくなります。子供を撮るときの基本ではありますが、できれば子供の目線の高さくらいから撮ったほうが、表情がわかりやすくなります。作例2は子供と一緒に泳ぎながら撮りました。このくらいの高さから撮ったほうが臨場感も出ますし、水平線が画面に入るので背景に広がりが出ます。水平線が入っているかどうかは意外と写真の印象を左右します。ほんの少しでも空が入っていることで空間の広がり感が違ってきます。広い海のイメージを出すには少しだけでもいいから空を入れるのがおすすめです。カメラが防水タイプのものなら濡れるのも気になりません。ローアングルから撮ってみましょう。
防水タイプなら濡れてもOKですから作例2のような撮り方もできますが、一眼レフなどで撮る場合カメラがぬれないように気をつけなければなりません。その場合は遠くから望遠で撮るしかないと思います。海など水遊びの写真では、水しぶきを一緒に撮るとインパクトのある写真になります(作例3)。遠くから望遠で撮ればカメラがぬれる心配もありませんから、水しぶきがフレーミングに入る瞬間を狙ってみましょう。また、水しぶきを止めるには高速シャッターが必要です。できれば1/1000秒以上の高速シャッターが使えるようにISO感度を高めに設定して絞りを開けて撮るようにしましょう。また、海ではよく子供が波を飛び越えて遊んでいるのをよく見かけます。どうやら、浜辺から撮っているのでどうしても後ろ姿になってしまいますが、飛び越える瞬間をうまくとらえると後ろ姿でも楽し気なイメージが伝わります(作例4)。これも高速シャッターが必要です。シャッター優先で1/1000秒くらいにセットして撮りましょう。後はうまく飛び上がったタイミングをとらえるだけです。
プールでは撮影NGな場合が多い
「プールや海での撮影」とのことですがプールの場合は管理者によっては撮影禁止になっている場所が多いので注意しましょう。私の地元にも子供を連れていけるプールが3つほどありますが、3か所ともプール内にカメラを持ち込んだりするのは禁止されています。プールサイドでお昼を食べているところをちょっと撮るくらいなら大丈夫なようですが、泳ぎながらカメラを持っている人がいると注意されます。その施設によって規則も違うと思いますので撮る前に確認すると安心だと思います。このような事情でプールでの作例が手元にほとんどないので今回は海での写真を取り上げたいと思います。