ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
ハロウィンの季節になると私の近所で洋館にハロウィンの飾りつけをして公開している場所があります。そういった場所でなくてもショッピングモールやいろいろなお店のウインドウなどの飾り付けにハロウィンを意識したものがたくさん見られるようになります。今回はその洋館でハロウィンの飾り付けをしたインテリアを撮ってみました。カメラを持って写真を撮っている人がたくさんいましたが、意外だったのは撮っている人には結構男性も多くいたことでした。こういう写真を好むのはほとんど女性だろうな、と思っていたのでどんな写真を撮っているのかちょっと気になります。
作例2のほうは作例1とは反対のドア側から撮りました。逆光なので飾りや家具の色はそれほど鮮やかな印象にはなりません。特にテーブルの上のローソクの紫などは順光で撮ったほうが忠実な色になっています。しかし写真全体の印象としては逆光で撮った作例のほうがドラマチックな感じに撮れています。どちらをとるかは撮る人の好みですが迷った時は両方撮っておいて後で選ぶという方法もあります。また、部屋全体を撮っているので中途半端にボケる場所がないようにちょっと絞り込んで撮りました。主役がはっきり決まっている場合は主役にピント、前後はぼかすという撮り方もありますが、この作例の場合は大きくぼかせるようなポイントがなく、ボケを作ると中途半端にしかボケない状況です。これは全体にピントが来ていたほうが良い、と判断して絞って撮りました。
作例3は浴室にあった洗面台に座っていた素焼きの飾りです。カボチャの飾りを頭にのせて、さらにオレンジ色のカボチャの隣に座っていました。カボチャはハロウィンのイメージを盛り上げる象徴的な素材なので、画面にひとつ入っているだけで写真がハロウィンっぽい感じになります。この場合は作例とは逆に絞りを開けて撮ったほうが、背景がぼけて主役が引き立ちます。また、作例2同様に窓からの光を逆光にして撮っています。絞りを開けてアップで撮るとピントが合う範囲はかなり狭くなります。ピントはブタさんの顔に合うようにしました。主役ですし、このフレーミングで顔にピントが合っていないと他のところにピントが合っていてもピンボケの印象になってしまいます。また、室内でアップを撮るときはブレにも注意しましょう。ISO感度を上げるとか手ぶれ補正機能を使う等のブレ対策が必要です。
惑いからの自然光をメインに使う
いつも行く洋館ですが飾り付けのメインはテーブルセットでした。燭台や食器などがハロウィンのイメージでまとめられています。インテリアなどを撮る場合昼間であればやはり窓からの自然光をメインの光に使って撮ると撮りやすいです。照明に凝った演出があれば夜の内装も絵になりますが、必ずしもそういった場所ばかりではないのでとりあえず昼間に行って自然をメインに撮りました。作例1は大きな窓のある部屋で、窓からの光を背にして撮りました。つまり順光の方向から撮っています。この状態だと、窓から光で手前は明るく、奥の方は暗く写ります。この撮り方のほうが家具や飾り付けの色は見た目に近い印象で撮ることができるのですが、ちょっとべたっとした印象の光になってしまいます。