忍び寄る化学反応 Ｐart・２

忍び寄る化学反応の第２段です。
今回は米谷 美久さんの傑作オリンパス　ペンＦＴで解説致します。
モルト（遮光スポンジ）が傷んでいれば、通常は蝶番部を取り替えて終わりですね！
前回も解説したように内部にもモルトを使用しています。
では、どの様な箇所に使用されているかを見ていきましょう。

（張り替えた蝶番部）

軍幹部を外すと、ファインダープリズム回りに使用されてますね！
露出計組み品を外し、ファインダー組み品を外します。
傷んだモルトを清掃し、発生しているカビを除去します。

プリズム・レンズ２枚が収まっていたダイキャストの底部にもありますね！
勿論、ここもモルトを除去し新しいモルトに替えます。
露出計組み品に組み込まれているビームスプリッターミラー（ハーフミラー）のカビも清掃をします。
このように、日本橋店中古売場では長くお使い頂けるよう手を入れ、商品の品質の向上に努めております。
なぬ！ＦＴのセルフタイマー作動釦を外すときに傷が付く．．．
傷を付けずに外す方法があるンですよ。今回は趣旨が違いますので私の頭のメモリーに仕舞っておくことにします。

日本橋店中古売場　田口由明