修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.06.30
集合時間の前にJA秋川農産物販売所で完熟トマトとブルーベリーを買いました。
仲間達も立ち寄っており、新鮮な朝取りの野菜を籠一杯購入します。
ブルーベリーの苗木も買って仕舞いました。800円也。都会での値札は倍もします。
甘く大粒な品種が気に入りました。
事前に世話役さんより、 檜原村 でジャガイモにベト病が発生し、壊滅的な状態との報告を受け、憂鬱な気分でのJR五日市線 増戸駅 前集合です。
到着したジャガイモ畑は無惨な姿で雑草の緑が恨めしく思います。
一昨年も、ベト病の発生で壊滅的な状態となり、悪夢の再来です。
辛味大根はベト病の影響は受けず、試食をしますと市販品より辛味が強く、参加者へのささやかな土産となりました。
インカのめざめは、目を覆うばかりで折角育てたジャガイモは、塊茎腐敗をおこしています。2回の消毒も効を奏しませんで、辛うじて収穫できたのは、1~2割でしょうか。
近所の農家の方と話しましても落胆の言葉しか返ってきませんでした。
葉から侵入した菌が恵みを奪い去ったのです。
ジャガイモは、根がジャガイモになるのではないのですね!ストロンと言うわき芽がのびまして、このストロンの先が太ったものです。多収穫の道は、ストロンを如何に発生させるかが大きな喜びに繋がります。
埼玉農園同様アンデスレッドは良い生育をしておりましたが、病魔に冒されたジャガイモを掘り起こした後ろ姿が小さく見えます。落胆の様子がありありです。
昨年は、喜び勇み次々に株を掘り起こしたものですが......
ベト病は他の野菜にも大きな被害をもたらします。 ベト病の原因は糸状菌(カビの一種)で風が吹けば胞子が広範囲に飛散します。
飛散した胞子は、葉裏が三時間ぬれていると気孔から侵入、湿度100%の状態が十時間継続すると侵入菌糸は生育し発病するようです。
カメラ等にカビが生えましても溶けて無くなることはありません。 今年は5月より雨が多く、晴れれば地温が上がり、高温多湿の最悪の生育環境でした。
ジャガイモを主食にしていたアイルランドでは、19世紀中頃、ジャガイモの病気が発生し、収穫がなくなったことで、多くの餓死者が出まして、新天地アメリカへ移住を致しました。 ジャガイモの病気がケネディー大統領の誕生になったのです。
3月からの労働の汗と、試し堀の落胆の汗(涙)を流しに数馬の湯に向かいます。
数馬の湯から奥多摩方面を望みますと、重く立ち込めて来た雨雲が、今日の参加者の胸の内を物語っていました。
思えば、昨年7月より書き始めました店舗ブログ「大地の恵み」から一年。
悲喜を味わった 檜原村 野菜作りとなりました。
日本橋店中古売場 田口由明
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