修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2008.11.19
1964年11月発売で当時の売りは、世界一軽量・小型であり、精工舎製のシャッターを搭載させたのも設計者の品質に拘った理念が伺えます。
時を経た世代の方々は、廃棄の考えしかないらしい。まぁ~直せないが先に浮かぶのであろう。寸前で目に留まり思わず入院させたのです。
上カバーを外すと、露出計稼動用のセレン受光素子からのリード線が中継板紙に接続してあります。これらのリード線を外します。
犠皮を剥がし、前板を分離します。戻しバネは、多重巻上防止レバーに作用しています。
遮光枠を外し、シンクロリード線(赤丸部)外します。
座金を外しますと、ヘリコイド部とシャッター部とに分離します。
社名環・前環・秒時環・前玉と外し、押さえ環を止めている4本ネジを外せば分離できます。秒時環の内側に炭素抵抗体取り付けてあり、絞り環に取り付けてあるブラシ端子に注意しながら作業をします。
外した絞り環のブラシ端子の汚れは清掃して、接触効率を高めます。
セット環・チャージカム・クリック・Bレバー・レリーズレバーを外しておきます。
シンクロ遅延レバー・開閉環戻り防止バネを外します。
之で、シャッターを身二つにする前部の作業は終わりです。
日本橋店中古売場 田口由明
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