修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2009.02.12
製品仕様は此方
http://www.ricoh.co.jp/camera/cameralist/ricoh519DX.html
ホットシュー機能の為、リード線のハンダを外さなければならない。
無精な方は繋げたままで作業するかも知れないが、良い仕事は出来ない。
社名環から始まり、順次外していくが、従来のセイコーMXLと比べると、目隠し板・シンクロ切り替えレバー(前環の赤レバー)をシャッター側のシンクロ切り替えレバーに咬合をしなければならないのが厄介である。
リード線と絞り値環のお陰でシンクロターミナルが、おいそれと外せない。
ブログ記事を書きながら、ふと、考えれば外さずに済んだかも知れないが、再度分解して検証する気にはなれない。もう一度、同じ機種に巡り会えたなら試すことにしよう。
シンクロ機構部の拡大画像である。赤丸部にスプリングの挿入を忘れる可能性があるので、気を取りなしてブログ記事を書いている。
MXFの切り替えにより、シンクロレバーがシンクロ端子と羽根開閉レバーの距離(赤両矢印)が変わりONする時間を変えている。
順序よくレイヤー処理をすれば良かったと思うが、互い違いのレイヤーとなり見苦しいが、ご勘弁を戴きたい。
この剃り残した髭?スプリングは見過ごしがちですので注意が必要です。
画像には写っていないが絞り作動環を外し、3本のネジを外せば、シャッターは前後に分離する。2は短寸のネジと記憶している。
この辺は、精工舎製MXLと変わらない仕様であり、油分の湿潤の持病なりで分解洗浄をする。
羽根開閉環溝部は二硫化モリブデン粉を塗布する。
之でローヤル35Pと合わせて治療が終わりました。
作業机の前にお客様が立ち、挨拶すると「ブログを読みまして来店しました」と、ブログ記事「遊び人になりたいネジ(PENTAX-M 50/4)」の依頼者です。
そして、ご自身キヤノンIII型をお持ちだとかで、「5分後の出会い(キヤノンIV Sb使用説明書)」が有り難い。「コメントが書けませんので」と、直にお礼を言われてしまいました。
予想致した通り、役に立ちました事を嬉しく思っております。
日本橋店中古売場 田口由明
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。