修理人たぐちの徒然日記コラム・ギャラリー
2012.10.12
距離環を無限位置として、4本(赤○部)のセットネジを緩め動かさないよう外します。
完成したらカメラ本体に取り付け無限が出ているかを確認します。
ずれ量が前焦点なら、セットネジを緩め、距離環を近距離側に移動して固定します。
再度、無限側に移動して無限位置が出ない場合は、前記の作業を繰り返します。
無限位置手前で無限が出た場合は、距離環を動かさないようセットネジを緩め無限位置に戻して固定します。
後焦点の場合は、距離環を近距離側にしていけば無限が出ることになりますから、焦点が合った所でセットネジを緩め、距離環を空転させ、無限位置にて固定します。
外ヘリコイドと内ヘリコイドに罫書きを入れます。
罫書きを入れた後に直進キーを外します。時にはネジ緩み防止剤を使用してありますので固い場合はハンダ鏝で加熱すると良いでしょう。
中ヘリコイドを時計方向に回転させ止まった場所が終端位置になります。
先に罫書きました中ヘリコイドの罫書き線に合わせて外ヘリコイドに2本線を罫書きます。
終端位置を確認したことで組み込みの際に間違えることはありません。
中・外ヘリコイドを終端位置にしたまま、外・内ヘリコイドに罫書き線を入れます。
中・外ヘリコイドを終端位置のまま、内ヘリコイドをゆっくりと時計方向に回転させ、抜けた位置を先の罫書き線に合わせ、外ヘリコイドに2本線を罫書きます。
3ヘリコイドの組み込み位置を特定しましたので三者を分離します。
スポンジにベンジンを含ませ線条を清掃致します。スポンジを利用することにより、少量のベンジンで綺麗に清掃することが出来ます。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。