落差のある細長い滝。その滝壺近くの落下部を、真横からスローシャッターでイメージ的に狙った。
■カメラ:キヤノンEOS-1N レンズ:EF35〜350mm F3.5〜5.6L 絞り:f14 AEプラス1/3 補正 フィルム:ベルビア PLフィルター・三脚使用 撮影地:熊本県水上村
渓流には「静」から「動」まで変化に富んだ流れがある。その表面には千変万化の流れ模様がある。水面の反射をメインに部分撮りした。
■カメラ:キヤノンEOS-1N レンズ:EF400mm F5.6L 絞り:f8 AEマイナス2/3 補正 フィルム:ベルビア PLフィルター・三脚使用 撮影地:長野県根羽村
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●ひと口に自然写真といっても、草花から天体まで実に幅広いモチーフを先生は手がけられておられるのですが、こうした様々なものに一貫したテーマのようなものはおありなのでしょうか?
よく自分のテーマは何かと聞かれるのですが、私は「自分の視点で見た風景」「自分にとって気持ちのいい世界」をとらえているだけなんですよ。強いて言えば「すべての自然にカメラを向ける」ことがテーマでしょうか。
自然の表情というのは、一言では語り尽くせないほど限りなく多彩なものなんです。例えば最初に、虫の視点になって植物をマクロで撮りたいと考える。そのうちにアップばかりでなく広い世界も撮りたくなり、広角で山や海の風景を狙ってみる。それでもなかなか良いモチーフがない時は、夜を待って空の星を撮るんです。私は非常に好奇心が旺盛なものですから、こんな感じで森羅万象、何にでもカメラを向けてしまうんですよ。だから自然全般を撮影対象にするという意味で、自らを「自然写真家」と称しています。
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