日本の冬
桜井 始先生が撮影した「日本の冬」

「まず形を捜すことです」というアドバイスをいただきました桜井先生。その桜井先生がとらえた、日本の冬の形と、その形が奏でる、時には鮮やかな、また時には繊細な冬の色彩を、先生ご自身のコメントとともにご紹介いたします。

大勢の人がチャレンジすると本栖湖畔。こんな状態になると寒さを忘れ一斉に歓喜の声とシャッター音が…。
■カメラ:ペンタックス645 レンズ:55mm F2.8 絞り:f11 シャッタースピード:オート フィルム:フジRVP 撮影地:山形県本栖
新緑と間違うほど美しい輝きをみせる稜線。優しさを感じる光だ。
■カメラ:ニコンF4 レンズ:180mm F2.8 絞り:f5.6 シャッタースピード:オート フィルム:フジRDP 撮影地:長野県開田
雪国を求めてのイメージどおりの出来!急の雪のためボクもカメラも無防備でグシャグシャ。シャワーキャップがふたつ欲しかった。
■カメラ:キャノンEOS1 レンズ:28〜105mm F3.5〜4.5 絞り:オート シャッタースピード:1/60秒 フィルム:コダックEPP 撮影地:山形県米沢
白い舞台に見立てての撮影。木立の影は雲の出現でいろんな動きをみせてくれた。太陽は木立で少しだけ隠すと輝きを感じさせてくれる。
■カメラ:ミノルタα707 レンズ:28mm F2.8 絞り:f8(プラス1EV補正) シャッタースピード:オート フィルム:フジRDP 撮影地:山梨県八ヶ岳
川面からの蒸気に光が入ると、キラキラした輝きが見られ、宝石のツブを発見したようなうれしい気持ちになる。
■カメラ:キャノンEOS1N レンズ:80〜200mm F2.8 絞り:f8(プラス1EV補正) シャッタースピード:オート フィルム:フジRAP 撮影地:山梨県忍野
遠近感は縦構成がベスト。手前にポイントがある時には効果大。曲線の川の流れが変化を感じさせる。なお中判では深度が浅いのでやや絞り込み気味で。
■カメラ:フジGA645Zi レンズ:55〜90mm F4.5〜6.9 絞り:f16(プラス1EV補正)シャッタースピード:オート フィルム:RAP 撮影地:福島県裏磐梯
霧氷が落ちないうちにと、雪の深さを忘れて被写体に近づくと、いきなり溝に…。腰まで落ち、おかげでしっかりした人間三脚に。
■カメラ:キャノンEOS1N レンズ:135mm F2 絞り:f16(プラス1EV補正) シャッタースピード:オート フィルム:フジRAP 撮影地:長野県美ヶ原
見る見るうちに出来上がる田の造形がおもしろい。雪の振り方の直線を狙うが、見た目のイメージのシャッターは1/60〜1/125秒が目安で、ここでは1/15秒を選んだ。
■カメラ:ペンタックス645 レンズ:75mm F2.8 絞り:オート シャッタースピード:1/15秒 フィルム:フジRVP 撮影地:山形県米沢
休めた羽を落として…。氷との組み合わせは、冬のロマンを感じさせてくれる。
■カメラ:ミノルタα807 レンズ:100mm F2.8 絞り:f5.6 シャッタースピード:オート フィルム:フジRDPII 撮影地:北海道阿寒湖
ブルーとホワイト。この組合せは美しい。こんな時は撮影するほうも心もトキメク。もし背景が同色だと悲しい霧氷になるだろう。
■カメラ:フジGA645Zi レンズ:55〜90mm F4.5〜6.9 フィルム:RAP 撮影地:長野県美ヶ原
富士山が一番美しく見られるという忍野。このシーンは前日に大雪が降りしんしんとした光景となりました。旧知の仲?のオヤジさんに頼み込み、早朝5時ごろから灯りをつけてもらい独壇場で!
■カメラ:ペンタックスZ1-P レンズ:28〜70mm F2.8 絞り:f8(プラス0.7EV補正) シャッタースピード:オート フィルム:フジRAP 撮影地:山梨県忍野
早朝の光が波濤を光らせ、冬の厳しい海を感じさせてくれる。単調にならないよう漁船を待っていたが、レンズに着いた飛沫をとるのが大変。保護フィルターを付けましょう。
■カメラ:オリンパスOM-4 レンズ:100mm F2.8 絞り:f8(マイナス1EV補正)シャッタースピード:オート フィルム:フジRDPII 撮影地:千葉県銚子
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