路上観察紀行

あかせがわ げんぺい/1937年横浜市生まれ。画家、作家、路上観察学会会員。ライカ同盟にも参加。1981年『父が消えた』(尾辻克彦名)で第84回芥川賞を受賞。1986年「路上観察学会」を結成。その他、映画『利休』(勅使河原宏監督)の共同脚本、考現学研究、映画評論、ステレオ写真など、その活動範囲は多岐にわたる。[主な著書]尾辻克彦の名前で『肌ざわり』(第5回中央公論新人賞)中央公論社、『父が消えた』(第84回芥川賞)文芸春秋など。赤瀬川原平の名前では『雪野』(野間文芸新人賞受賞)文芸春秋、『東京路上探検記』(第3回講談社エッセイ賞)新潮社、『仙人の桜、俗人の桜』(第2回JTB紀行文学大賞)日本交通公社出版事業局、『老人力』筑摩書房など多数。
 フォトライフ四季ではこれまで、路上観察学会のメンバーである林丈二氏、藤森照信氏、松田哲夫氏の皆さんに、それぞれの思いえがく「路上観察」のお話をうかがってきました。

 「死ぬまで路上観察を続ける」とおっしゃった林氏、「街にも遺伝子があって、古い遺伝子も残していかないと弱々しい街並みになってしまう」という警告をいただいた藤森氏、「路上観察は仲間と一緒にやった方が、ずっと楽しい」と教えていただいた松田氏と、三人三様のお話をうかがうことができました。

 最終回の今回は、路上観察学会の顔とも言える赤瀬川原平氏にご登場いただき、総括として「路上観察学会の活動の今」をうかがいました。
 
 
 
 
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