観天望気(かんてんぼうき)。空を観察して天気を予測することですが、その経験的予想にはよく当たるといわれているものが沢山あります。そんななかから翌日の天気を予想するものをいくつかあげてみると…
◆夕方クモが巣を作れば翌日は晴れ。
◆蒸し暑い南風 翌日は雨。
◆星がしぎくまばたくと風強くなる。
などがあります。
また長期的な予想をするものとしては、
◆寒に雨なければ夏日照り。
がよく知られています。これは、主に関東地方や東海地方、瀬戸内海地方でいわれるもので、これらの地方は元来寒中の雨が少ないのだが、全く雨の降らないこともあり、そんな大陸の高気圧の勢力が強い年の夏には太平洋高気圧の勢力が強く、この高気圧に日本がおおわれて、晴天が続き干ばつとなる傾向があるのだという。
(『天気予知ことわざ辞典』大後美保編、株式会社東京堂出版発行より)
 ちなみに今年の夏は猛暑でした。と言うことは寒の季節に雨がなかったのかなと調べてみたのですが今年1月の東京地方に雨の記録はありませんでした。やはり…。
 ところで、翌日ならぬその日の天気を予想する材料に霧があります。夜明けの霧そのものがフォトジェニックであるばかりでなく、朝霧は「晴れ」の予兆で、劇的に変化する気象のドラマからは目が離せません。朝霧は晴天へのプロローグなのです。
 気になる天気。目覚めたら外は霧…だったら撮影日和です。なぜ?それは観天望気が保証してくれています。
◆夜霧がでると明日は晴。
◆朝霧が川の上に立ち上がれば、その日は晴。
◆朝霧は下がれば天気、上がれば雨。
よいシャッターチャンスと出会えますよう!
               〈な〉
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