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種清豊のフォトコラムコラム・ギャラリー

2012.12.28【Vol.096】

画像処理の話

RAWの話や色空間の話など、デジタル画像についての話をコラムでいくつか扱ってきましたが、今回は画像処理の話を行いたいと思います。

よくフォトレタッチという言葉を耳にしますが、レタッチ(retouch)とは絵や写真などに手を加えるという意味です。フォトが付いているので写真に関して手を加えるという用語になるわけですが、デジタル画像に表れるごみを消す作業から、画像の明るさを変更したり、色を変える作業など総称してフォトレタッチ(画像処理)と呼んでいます。当然パソコン環境が必要になり、レタッチの行う内容によってはAdobe Photoshopなどに代表される専用の画像処理ソフトが必要になります。また、カメラメーカーごとに異なるRAWの形式ですが、本来であればメーカーが提供するRAW現像ソフトを使用しなければ閲覧できない画像を確認、編集、処理が行えるのも画像処理ソフトの特徴です。

では画像処理ソフトではいったい何が出来るのでしょうか。といっても、画像処理ソフトの機能をすべて書いていてはきりがないのも事実。一言で言えばなんでもできるわけで、先に述べたように、ごみを消す作業ということは、ごみでない部分も消してしまえますし、反対に本来とは違うものを画像に当てることも可能です。画像を消す消さないという以前に、写真をよりよく見せるために画面の明るさを変更したり、少し色を濃くしたりということが写真愛好家の人にとっては、なじみのある処理なのかもしれません。

撮影時ではカバーできなかった階調はもちろん、露出で失敗してしまったものを補正するためにも応用できます。そして、パソコン上でのみ閲覧する画像ならともかく、プリントして楽しむことも写真の基本です。カメラ任せで撮影した画像をそのままプリントするのもよしですが、画像処理ソフトを駆使してよりきれいな一枚を作るのもまた楽しいでしょう。まずは、画像の明るさの調整、コントラストの調整などが行えるようになると良いでしょう。そして、画像を細かくみて画実がついていないかをチェックなど、一枚をじっくり見ていきます。 コラムでは何度かにわけて画像処理の話ができればと思います。次回は画像処理で知っておきたい基本操作を簡単に見ていきます。