【レビュー】夜景や水族館の撮影に最適!窓の映りこみを抑えるレフ板「忍者レフ」
レフ板ってなに?
「そもそもレフ板って何?」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、レフ板とは光を反射させる板で、主にポートレートで使用されることが多い撮影機材です。光を反射させることで被写体を明るくする効果や、人物の瞳に光が入りイキイキした印象を与える「キャッチライト」を入れるなど、光を思い通りに当てることができます。
レフ板の使用例として、ポートレート撮影を挙げます。顔を明るくしようと順光(太陽と被写体が正対している状態)で撮影した場合、太陽光が被写体に直接当てられるので、陰影のある力強い写真を撮ることが可能です。しかし、順光は鼻やあごのラインに影ができることや、眩しさから被写体が目を閉じてしまう、なんてこともあります。
では逆光はどうかというと、順光と比べて眩しさが軽減されるため、被写体も目が開けやすく、被写体に光の輪郭ができるためキラキラした印象の写真が撮りやすいです。
特に女性のポートレートでは逆光で撮るのが好きという方も多いと思いますが、大変な部分もあります。それは逆光の撮影で背景に明るさを合わせると、被写体が暗くなってしまうことです。「じゃあ被写体に合わせれば良いじゃん」となりますが、被写体に明るさを合わせると背景が白くなってしまいます。そこでレフ板を使用し光を被写体に反射させれば、逆光撮影の印象はそのままで被写体を明るくすることができます。
※写真撮影における光の説明は、以前写真家の高橋良典さんが「光を見極めてレベルアップ!写真と光の考え方」という記事を掲載されていますので、ぜひこちらも併せてご覧ください。
忍者レフとは?
ここまでレフ板についてお伝えしてきました。ただ、レフ板も様々な大きさや種類があり、どれを選んだらよいか分からない方も多いと思います。今回はその中で、記事タイトルにもなっている「忍者レフ」についてご紹介します。
そもそも忍者レフって皆さんご存知ですか?この忍者レフは普通のレフ板ではできないことができるんです。
高層階から美しい夜景や、水族館の魚を撮ろうとしたとき、窓に自身が写ってしまったことありませんか?忍者レフを使用すれば、そんな“映り込み”を防げるんです!
使い方も簡単!
使い方はとても簡単で、忍者レフの白い面を自分の方に向けて、中心に空いた穴にレンズを入れます。あとは窓に近づいて撮影するだけ!
黒い面を自分の方に向けて被写体へ光を反射させることで、他のレフ板と同様に使用することもできるので、1枚あれば助かるアイテムです。
それにしても使い方、とても簡単ですよね(笑)。忍者レフ中心の穴は直径8cmのレンズ(ミニは12cmまで対応可能)まで対応できます。レンズフィルターのように固定されているものではないので、そのレンズ専用に買う必要がないのは助かりますよね。
持ち運びしやすい!
忍者レフは3種類がラインナップされており、丸型はミニタイプ(展開時直径3cm)、丸型タイプ(展開時直径50cm)の2種類。航空機ボーイング787の大きい窓にピッタリサイズの長方形、忍者レフ787(展開時直径55cm×40cm)があります。
■丸型ミニタイプ(展開時直径35cm、収納時直径12cm)
■忍者レフ787(展開時55cm×40cm、収納時直径20cm)
比較対象のためにスマートフォンと一緒に撮りましたが、収納時のサイズが非常にコンパクトだと思いませんか?専用のポーチもついているので持ち運びもしやすいです。
さいごに
使ってみた感想として、「レフ板の中心にレンズを入れて窓に近づいて撮影する」という使い方がシンプルで簡単だと思いました。
近年レフ板の使用を制限されている場所もあるので事前の確認が必要ですが、高層ビルや水族館で苦労していた撮影が改善されることは非常に魅力で、しかも、サイズはコンパクト。撮影の際に持っていきたくなりました!
またカメラのキタムラネットショップでは、忍者レフの使用シーンなど動画でも展開中!ぜひご覧ください!