#『気軽に楽しく!おすすめのレンズ付きフィルムカメラ 前編』|フィルムカメラの魅力 国分真央
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はじめに
こんにちは、国分です。
今回は前編・後編に渡り、おすすめのレンズ付きフィルムカメラを作例と共にご紹介したいと思います。
フィルムカメラは興味あるけど、難しそう…と思っている方に勧めたいカメラたちです。
撮りたい印象に合わせてお気に入りのカメラが見つかれば幸いです!
王道「写ルンです」の楽しみ方を今一度
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街並みや壁の光は撮りたいスナップの一つ。
私が中学生くらいから使っているカメラ、通称「写ルンです」。
思えばフィルムカメラに一筋縄ではいかない思いをさせられたのも、写ルンですな気がします。笑
(修学旅行のバスの中で、フラッシュを付けずに撮ったら真っ暗になっていたのはいい思い出です)
ですが、コツを掴めばこんなに直感的に写真が撮れるフィルムカメラはほかに無いと思いますし、今となっては良い相棒の様な存在です。
写ルンですの小ささ・軽さは撮影のハードルを下げてくれますし、何気なく惹かれた風景も気軽にスナップ写真が撮れます。
コツは1m以上離れることがマスト
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雪柳と手すりの直線が印象的。
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白いカーテンの光と影を距離に気をつけながら撮影。
これは私が初めて写ルンですを手にした時からの葛藤なのですが、やはりどうしても撮りたいものを見つけてしまうと寄ってしまうクセがありまして…笑
写ルンですを手にした日は、撮りたい被写体を見つけたら一呼吸置き、撮りたいものとの距離感を大切にしています。
作例にある雪柳やカーテンの光と影の部分も寄りたい気持ちをグッと堪えて撮りました。
写ルンですの機能として最短撮影距離は1m~無限遠なので、きちんと撮りたい場合は最低ラインの1mは確実に距離を取りましょう。
ただ絞り値はF10固定ですので、多少近くても対象のものは写ります。ですので頭の片隅で距離の意識を持っていれば、ほとんどの場合は問題ありません!
夜撮影にも強い味方
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壁に描かれた塗装と足を組み合わせ、ストリートな雰囲気で撮影。
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水たまりの上でモデルさんに動いてもらい、水飛沫を写しました。
スナップに慣れてきたら、是非おすすめしたいのが夜撮影&ポートレートです。
街やその時の天候等を生かして撮影するのも良いと思います。
これから梅雨時期に入りますので、雨もフラッシュを付けて撮ると幻想的になっておすすめです。
また今回作例にはないのですが、シャボン玉等も楽しく撮れた記憶があります。
ポイントとしては、前述の様に撮影距離に気をつけることです。
写ルンですのストロボの有効範囲が1m~3mくらいなので、なるべくその間で撮るのがベストです。
遠すぎてしまうと暗くなってしまうので、そこだけ注意してくださいね!
面白さを追求するなら「Lomography Simple Use」を
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夜の紫陽花を付属のカラーフィルター(ブルー)を付けて撮影。
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カラーフィルターのイエローとブルーを重ねてグリーンにしてみました!これは日中でしたが、ストロボ+フィルターを重ねれば色合いが楽しめます。
少し写真にスパイスを加えたくなったら、LomographyのSimple Useをお勧めしたいです!
一見使い捨てカメラに見えますが、実は使い終わったら自分で好きな35mmフィルムを入れて再利用できるんです。
購入した際も、これまで何度も作例でお見せしてきたLomography Color Negative 400が入っているので、すぐ撮影ができます。
私がこのカメラが好きな理由は、フラッシュ部分に付属のカラーフィルターが付いていることです。
1枚(1色)で使ってもいいですし2枚のフィルターを重ねて無い色を作るのも楽しいので、とても創作意欲が湧くカメラだと思っています。そして手軽なのが最高!
撮影距離等も写ルンですの感覚で撮れますので是非挑戦してみてください。
個人的にはストリートな雰囲気の作品作りが出来るかなと思っています。
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特にお気に入りの写真です。カラーフィルターはマゼンタで。
おわりに
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皆様いかがでしたでしょうか。
今回はレンズ付きフィルムカメラの前編をお届けいたしました。
手軽にフィルム写真が撮れる喜びを味わえるので、私も普段からよく使うカメラの一つです。
フィルムカメラが初心者でも、慣れている人でもプラスαで持ちたいカメラの一つですよね。
後編も引き続き別のレンズ付きフィルムカメラについてお話ししたいと思います。次回もお楽しみに!
■写真家:国分真央
東京都出身/写真家。映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年に山梨県に移住し関東を中心に活動。美しい色合いと自然が溶け込む様な写真が特徴的であり、独特な色合いが特徴的な世界観を確立させている。書籍や広告写真、CDジャケット等活動は多岐に渡り、近年はフィルム写真での活動も幅広く活動中。