#『気軽に楽しく!おすすめのレンズ付きフィルムカメラ 後編』|フィルムカメラの魅力 国分真央
はじめに
こんにちは、国分です。
今回は、引き続きおすすめのレンズ付きフィルムカメラを作例と共にご紹介したいと思います!
まだ今回ご紹介する「Kodak FunSaver」や「ILFORD HP5+」といったカメラを使った事がない方は是非見てみてください。
Kodak FunSaverというカメラ
前編は写ルンですの作例を掲載させていただいたのですが、今回ご紹介する1つ目はKodak FunSaverというカメラです。
使い方は写ルンですと似ていますが、中のフィルムはもちろん異なるものです。
前半でご紹介した写ルンですはISO400だったのに対して、今回のKodak FunSaverはISO800になりますので、曇りや少し暗い場所でも明るめに映るのが特徴的です。
撮影する場所や時間帯によってはKodakで撮ってみるのが良いと思います。
また最近はISO800というフィルムの種類も少なくなってきているので、そういった観点からチョイスするのもアリですね!
個人的に、写ルンですより描写は少し優しい印象を受けます。
現像されるラボにもよると思いますが、今回の作例で撮った春という季節にはぴったりな写りだと感じました!
縦写真を撮る時に痛感したこと
あえて失敗例を今回載せるのですが、見ての通り指が見事に入りました(笑)。久々に指が入ってしまう初心者ムーブもあえて見せておきます…。
原因としては写ルンですに比べて、Kodak FunSaverはレンズ部分の造りがなだらかな曲線なので、握った時に被写体に夢中になっていると指がスっと被ってしまうなあと感じました。
フィルムは横写真で撮ることが多いのですが、縦でも撮ろうと構え直した時に指が入ったのかなと思います。
手が大きい人は少し気をつけながら撮影されると良いかと思います。
(私は手が小さめにも関わらず、それでも入ってしまったのでただの失敗例というオチですが)
指が入っても味なのかなと言ってしまえばそれまでなのですが、ここぞという写真を撮る際は指がレンズに重なっていないか、ちゃんと構えた時に確認するのが良いかなと、個人的には失敗を経て再認識しました。
夕暮れも強い味方
ISO800といえどやはり夕暮れはフラッシュを付けての撮影がおすすめです。優しい夕暮れもちゃんと色合いが出てくれました。
使用していて思ったのは、写ルンですはグリーンが綺麗に出るのに対して、Kodak FunSaverはブルーが綺麗に発色するなと感じております。ブルーもどちらかというとシアン寄りな色合いです。
またクッキリというよりは先程お話した通り優しい描写で、同じレンズ付きカメラでもこんなに違いがあるものなのだと改めて感じる事となりました。
モノクロの深みを手軽に体験してみよう
私の中でモノクロフィルムでオススメのメーカーがIlford Photoです。
普段から私はIlfordを愛用していますが、こちらのメーカーも他社同様にレンズ付きフィルムカメラを販売しています。使い方も概ね同じですし、フラッシュ機能も内蔵しています。
モノクロフィルムは、普段使わない方には少しチャレンジしずらいかもしれませんが、このカメラは手軽に本格的はモノクロの世界が楽しめるので、お勧めのカメラの1つです。
描写としてはHP5 PLUSというフィルムが最初から装填されており、ISO400となります。
コントラストが強い印象なので、陰影のはっきりした夏や秋の雰囲気に合う気がしています!
モノクロ写真の良さは色が無いので、光と影のバランスを見極める練習にもなりますし、フィルムカメラにはカラーフィルムを装填して使いつつ、モノクロはこの手軽なカメラで撮ってみるなどの使い分けも出来るのでオススメです。
作例のように、レンズ付きフィルムカメラはプラスチックレンズを採用しているので、私は遊び心としてレンズの1/3にワセリンを塗って変化を付けて楽しんでいました。
おわりに
皆様いかがでしたでしょうか。
今回はレンズ付きフィルムカメラの後編をお届けいたしました!
またSNS等で感想や使ってみたよーなど、お声をいただけたらありがたいです。
前編・後編を通してレンズ付きフィルムカメラならではの描写や、使い方などの魅力が伝われば幸いです。
それではまた!
■写真家:国分真央
東京都出身/写真家。映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年に山梨県に移住し関東を中心に活動。美しい色合いと自然が溶け込む様な写真が特徴的であり、独特な色合いが特徴的な世界観を確立させている。書籍や広告写真、CDジャケット等活動は多岐に渡り、近年はフィルム写真での活動も幅広く活動中。