#『夏に向けて撮りたいもの5選』|フィルムカメラの魅力 国分真央
はじめに
皆様こんにちは!国分です。
今回は夏に向けて撮りたい被写体をご紹介します。
もちろんデジタル写真でも良いのですが、フィルム写真との相性も良いものを選んでみました!
この夏にどんなものを撮ろうかプランを考えている方にも参考になれば幸いです。それではどうぞ!
初夏の定番「紫陽花」
そろそろ見頃を迎える紫陽花。昔から好きな花です。
梅雨の時期に、雨のしっとりした雰囲気で撮るのも良し、晴れた日に夏らしく明るく撮るのもいいなと思います。
1枚目の写真は夏の夕立の後にカラッと晴れて、水滴が紫陽花についたままだったのでとても綺麗でした…。
また2枚目のようにポートレートで人を入れたり、傘などのアイテムをプラスαで使うと季節感も高まります。
個人的にはやっぱり紫陽花は雨の日が似合うので、この時期は「雨が降ったら出かける」ことを意識するといい写真が撮れるかもしれません。
あとは冒頭の写真のように花手水を撮るのも涼しげで素敵です。
(※撮影の際は、参拝する方の迷惑にならない程度に撮りましょう!)
夏の長い日差しを味方に「シルエット」
夏は日照時間が長く、光を存分に楽しめる季節。
影で友達とツーショットを撮ったり、植物や建物の影を利用してみるなど…色んな角度で工夫すると面白いです。
特に西陽が差す時間はコントラストが高く、フィルムとの相性も良いと思います。
作例はLomography Color Negative 400のフィルムネガですが、Kodak GOLD などの暖色寄りなフィルムも良いなと個人的には思うので、今年は私も挑戦したいなと思っています!
涼しげに写る「水辺の景色」
本格的に暑くなると、無性に水辺が恋しくなりませんか?笑
夏はレジャーとしても人気な海・湖・川などにフィルムを持ち出すのもおすすめです。
(※カメラは水に弱いので気をつけて撮りましょう!カメラを水没させた友人を何人も見てきました…笑)
モデルさんに足で波紋を作ってもらったり、砂浜にできた水たまりやリフレクションなど様々な角度から撮れると思います。
と言いつつも無我夢中で撮っているとカメラが心配になる方もいますよね。
こういった時には、使い捨てカメラ(写ルンです等)でも良いかもしれません。
かつてはウォータープルーフの写ルンですもあったのですが…現在は生産を終了しているので残念なところ…。
涼しげな写真が撮りたい方は、是非水辺のあるところで写真を楽しんでください!
キャッチーな人工物の「光と影」
夏が近づき、コントラストが高いものや彩度が高いもの(ビタミンカラーのもの)などが撮りたくなるこの頃です。
スナップで目をひく色味のものや、強い日差しの光と影は夏を連想させると思っています。
こういった場所をただ撮るだけも良いですし、ポートレートで人を立たせたりしてみるのも素敵だなと考えます。
また曲線や直線などの人工物をフィルムで残すと雰囲気が出るので、普段ポートレートなどは撮らない…という方もこういった光と影を探してみてください!
特別な時間を思わせる「季節のおいしいもの」
最後におすすめしたいのは、「季節のおいしいもの」。
アイスクリームや季節のフルーツなど、食べ物や飲み物でも季節感を表現できると思います!
夏はフルーツも豊富ですし、私のように暑いのが苦手…な人でも、室内で楽しめる被写体ではないでしょうか。
2枚ともお家で撮影したのですが(フィルムがISO100で露出不足なのは本当にごめんなさい!笑)、おでかけした時に喫茶店でクリームソーダとかも撮ったら夏らしいかなと思います。今までクリームソーダのかわいい写真が撮れていないので、今年は挑戦したいです…。
あと写真にはないのですが、スイカやオレンジ、飲み物だとラムネなどもフィルムカメラと相性が良さそうですね。
おわりに
ご紹介した以外にも夏の風物詩は色々ありますが、私が特に撮るものが多い5つを作例に載せてみました!
私もこの記事を書いているうちに夏が楽しみになってきました。
あとは今年の夏は特にたくさんフィルムで撮りたいなと思っているので、また作例・使ったカメラ等ご紹介できればと思います。
それではまた!
■写真家:国分真央
1990年 東京都生まれ。映像制作会社や写真事務所を経て独立。2020年に東京都から山梨県に移住する。書籍の表紙や広告写真、CDジャケットなど幅広いジャンルで活躍中。独特な色合いと自然が溶け込むような写真が特徴で、独自の世界観を作り上げる。近年はフィルム写真での撮影にも力を入れ、執筆活動も行っている。