最新スマートフォン Pixel 6aでスナップ撮影を楽しもう!
最新端末はいろいろ気持ちいい!
カメラ機能を大幅にアップしたスマートフォンが続々と登場しています。「そろそろ機種変更を……」と考えていた方はどの端末にしようか迷ってしまいますよね。ShaSha読者の皆さんはいかがでしょうか?
世界的な半導体不足、新型コロナウィルスの影響によるロジスティックの混乱、そして円安による端末価格の上昇など、この秋以降のハイエンドスマートフォンは大きく値上がりするのではないか?と言われています。
そこに登場したのがグーグルの「Pixel 6a」です。独自のチップセット「Google Tensor」を搭載してAIに磨きをかけ、5G対応、防塵防滴とスペックはバッチリ。それでいて価格が何と6万7680円と驚きの安さなのです。端末購入プログラム(最低負担額)を使えば3万3840円というリーズナブルさ。
今回はこのグーグルの「Pixel 6a」を使って、スナップ撮影を楽しんでみました。高性能なデュアルカメラは写りがよく、動作スピードもサクサクと快適で「このスマホで十分ではないか!」と思ってしまったほどです。新しい機種はすべてが高速で使っていて気持ちよくなれるのです。気になる方はカメラのキタムラの店頭で実機をぜひお試しください。
スマートフォンスナップ撮影のコツ
「最新スマートフォンで気軽に撮影を楽しもう!」という以前の記事で、このような心構えをご紹介しました。
・「感じて」シャッターを切る
・とっさのシャッターチャンスに備える
・グリッドを表示して構図の参考にする
・カメラを効果的に切り替えて撮影する
・コンピュテーショナルフォトグラフィーを楽しむ
これらは簡単なコツなので、ぜひとも日ごろから常に意識して「これぞ!」という瞬間にスマートフォンのシャッターを切れるようにしておきましょう。
今回はもうちょっと違う視点でのコツをお伝えしようと思います。
光に敏感になる
人は歩いているときさまざまな光に遭遇します。昼間なら直射日光に、夜ならば街灯にという感じにです。その光にはそれぞれ種類があります。太陽光、月の光、ガラスの反射光、蛍光灯、LED、クルマのヘッドライトやテールライト、デジタルサイネージの光、店舗のディスプレイ照明などなどです。そのどれもがスナップ写真にスパイスを与えてくれるのです。スマートフォンやカメラを持っているときに、その光に気づけると撮影の幅が大きく広がるでしょう。
キレイなビルの窓から太陽光が反射しています。このキラリ!という光が写真をちょっと面白くしてくれるのです。「何か眩しいな」と思ったら光をチェックしてみましょう。
ランチに食べたラーメンです。この美味しそうな具材のキラキラとしたシズル感も「光」ですよね。テーブル上でどんぶりを少し動かすともっといいシズル感が出るかもしれませんね。
多摩川を訪れた時のカットです。グーグル「Pixel 6a」を川面に近づけて、水面に反射する太陽をフレーミングしてみました。川底が透き通って見えていますが、この反射がなかったら単調な写真になりそうな気がしませんか?
あるお寺の山門に差す日射し。この斜めに切り込んでくる光がイイ感じですよね?周囲に気を配れるようになって、こんな何気ないシーンに気づけるようになったらスマートフォンでのスナップ撮影もより楽しくなってきます。
フォルムに敏感になる
人は誰でも気になるフォルム「カタチ」があるものです。球体に萌える人もいますし、錆びたものを異様に愛する人もいるでしょう。自分が気になるそんなフォルムを歩きながら探してみましょう。ひょっとしたら「カタチ」だけでなくカラーやテクスチャーなどに意図せず反応してシャッターを切ってしまう自分を発見できるかもしれません。今まで気にならなかったモノが被写体に見えてきたらシメたものです。
立ち寄ったカフェで出てきたマフィン。その愛らしいフォルムが気になってグーグル「Pixel 6a」で撮りました。「!」と気になったモノを積極的に撮影しましょう。表面についた砂糖もしっかりと写っていますね。
河川敷に張られたテント。そのカラフルさも美しいですが、ピン!と張った屋根部分がカワイイですね。そんなちょっとしたこともパッと撮影できるのがスマートフォンなのです。面白いな、と感じたモノにレンズを向けてみましょう。
古そうなピックアップトラックを見つけました。そのルックスにもシビれましたが、外観のサビサビな感じがカッコいいですね!グリルのメタリックなところもクールです。自分の興味が湧いたものを撮って収集していくときっといつか素晴らしい作品群になるに違いありません。
古刹にそびえる大木を撮りました。その大きな存在感もさることながら、歴史を感じさせる幹の表面に心打たれてグーグル「Pixel 6a」のシャッターを切りました。約1200万画素ながら豊かなディテール表現はさすが独自のチップセット「Google Tensor」の威力ですね。自然な明暗差もコンピュテーショナルフォトグラフィーの恩恵でしょう。
変化に敏感になる
人はいつも通る道、いつも見ている景色があります。通勤や通学時には急いでいて、そこに何か変化があっても気付きにくいかもしれませんが、スマートフォンを「カメラ」だと意識して持ち歩くことによって、被写体になりえる「変化」に気付くことができるかもしれません。いつも薄くて小さい「カメラ」を持っているんだと思うことによって、街中が被写体に見えてくることでしょう。
ちょっと前まで巣の中に隠れていたツバメのヒナが、いつの間にか大きくなって巣からはみ出すほどになっていました。もの凄い成長ぶりです。よく前を通っていたのですが変化にようやく気付くことができました。ちょっと注意力をアップするとこんなシーンもスマートフォンで撮ることができますね。
歩いているとガサガサを木々が揺れる音が聞こえてきました。その方向に行って見ると立派な竹林がありました。ずっと改装中だったのですが少し前に新装オープンしていたようです。視覚による「変化」だけでなく、歩いているときの「聴覚」も「変化」を捉える武器となります。ヘッドフォンで音楽を聴くのもいいですが、しっかりと撮影する時は環境の音も楽しむと思わぬ被写体に出会えるかもしれませんね。
「視覚」「聴覚」ときたら次は「嗅覚」です。このカットも境内を歩いていたら何やら酸っぱい匂いが……。その方向に行くと何と梅干しを作っていたのです。写真撮影はやはり「五感」を研ぎ澄ませてないといけませんね。
通りに掲げられた看板。その文字が浮かび上がって影を落としていました。こんな小さな「変化」もスマートフォンでならサクッと撮影できますね。ちょっとした「!」という事象を見つけられるとスナップ撮影は面白くなってきますよ。
スマートフォンでのスナップ撮影は感性を敏感に
グーグル「Pixel 6a」を使ってスナップ撮影を楽しんできましたが、最新機種だけあって写りがとても美しく、非常に見栄えがする仕上がりとなっています。動作もキビキビとしており、スクリーンも明るく見やすく、真夏の日中でも快適にスナップ撮影を堪能できました。
光やフォルム、変化に気を配ってブラブラと撮り歩くと、いたるところに被写体が存在することに気付くでしょう。そんな身近なシーンを捉えるのにピッタリなのがスマートフォンなのです。
■写真家:三井公一
新聞、雑誌カメラマンを経てフリーランスフォトグラファーに。雑誌、広告、Web、ストックフォト、ムービー、執筆、セミナーなどで活躍中。有限会社サスラウ 代表。