カメラのキタムラ フォトコンテスト2024〈春夏〉入賞作品を発表!
【カメラのキタムラ フォトコンテスト2024春夏】結果発表
2024年4月1日~2024年8月15日の募集期間で集まった作品総数は、なんと9,051点。たくさんのご応募ありがとうございました。全国から寄せられた作品の中から見事に入賞された方々の作品を発表いたします。
審査員:川合麻紀 先生
企業のカメラマンとして、製品写真、広報関係写真撮影を担当。その後独立。現在は様々な被写体を独特の色彩感覚で切り取る「彩り写真家」として作品制作を行う。
グランプリ
「天体観測」秋岡 英太朗さん
【審査員コメント】
何がいいって、仲間たちと夏休みに見る星空っていうのが、もうそれだけでちょっと泣けてきちゃう感じです。タイトルや、コメントを見る前に選んでいるのですが、それらを見た時に、ああ、そうだよねえって共感できるというか。星空がどこまでも続いていて、包まれるような構図もいいですね。写真からは静かな印象も受けますが、きっと撮るときはみんなでワイワイして楽しかったんだろうなぁと想像できます。こんな記念写真なら、ずっと記憶に残りそうですね。
特選
「祭り終えての笑み」東鶴 昌一さん
【審査員コメント】
博多祇園山笠の時のワンシーンのようです。法被の後ろ姿が画面全体を覆う大胆な構図、法被の白に中洲の文字が浮かぶパターンの中に、ちらっと見える鉢巻の赤が効いています。その中で目を惹くのは中央の笑顔の横顔です。上下をぼかしているのは、ティルト・シフトレンズの効果です。祭りの日にこのレンズを持っていくというのが驚きですが、この写真の見やすさはこのレンズだからこそ。笑顔の手前のボケの中のお尻も気になりつつ、でもボケの中という絶妙な見え具合です。祭り中の激しいシーンではないのに、これだけ印象的な作品は見たことがないです。
「それぞれの夏」山田 裕之さん
【審査員コメント】
花火の光跡が鳥の羽のように広がって、色彩と光が勢いよく溢れ、迫力のある作品です。画面に収めるのではなく、はみ出すように構図を作ったことで、華やかさが増しています。この作品の魅力は、花火を美しく捉えられていること以外に、構図の中に、橋と、そこから花火を見ている人々を小さく配置したことにあります。この小ささがおしゃれな印象に繋がるだけでなく、花火のスケール感を演出しています。また、人々の様子を見る楽しさもあります。
「夕景散歩」髙柳 創志さん
【審査員コメント】
絵本の1ページのような、独特の世界観を感じる作品です。それも自撮り写真っていうのが素敵です。理想的に焼けた空の色彩の中に、山並みや海も見えます。そして、画面下には紫陽花が咲き乱れています。もし、ここに人物(ご自身)が写ってなかったとしても、完璧なシチュエーションとタイミングです。そこに人物が小さく配置されることによってさらにドラマティックになっています。空の大部分は葉っぱが占めていますが、重たさを感じません。人物のシルエットとともに黒い部分となり、傘の赤色、ポーズを含めて全体を見ると、藤城清治さんの影絵を思い出しました。
準特選
「これ貸してあげる!!」魚住 加奈子さん
「あおい海 まるい空」藤井 洋一さん
「サンゴ満開」谷口 たけ子さん
「家族団らん」小川 剛さん
「陽だまり」石田 宜大さん
「明けゆく」落合 正和さん
「泳ぎ疲れて」森山 想一郎さん
その他、入選作品はこちらのページをご覧ください。
総評
今回もたくさんの作品を拝見させていただきました。春夏ですので、花火や祭り、夏のイベントなどが多く、コロナ禍後、いろいろなイベントが戻ってきたなという印象を受けました。一方、春らしい、あるいは夏らしい花写真や景色などは少なかったような気がしますので、次回に期待しています。
今回上位に入った作品は、視点がいいなと思ったものが多かったです。同じものを撮影するにしても、撮る人の興味や想いが強く感じられる作品があるように思います。
選ぶときに全部のタイトルやコメントを確認しているわけではないのですが、最終審査の時には、絵柄の印象とタイトルやコメントがどうリンクしているのかも見ています。写真を見た時に感じた印象をさらに豊かにするようなタイトルやコメントは順位にも多少は影響しますのでじっくり向き合ってみてください。
【募集中】創業90周年記念 カメラのキタムラ フォトコンテスト
かけがえのない思い出や感動を写真にしませんか。お気に入りの写真をたくさんご応募ください。スマホ、フィルムカメラ、ミラーレス一眼、一眼レフなにで撮ってもOK。こどもから大人までどなたでもご応募できます。
■募集期間:2024年10月1日(月)~2025年2月15日(木)
■テーマ:こころに残る写真、思い出の写真
90年を振り返る写真、最近撮った写真、これから撮る写真、いつ撮影された写真でも応募OK。お一人様何回でも、何枚でもご応募いただけます。
詳しい応募方法などはこちらのページからご確認ください。