カメラのキタムラ フォトコンテスト2022〈秋冬〉入賞作品を発表!
【カメラのキタムラ フォトコンテスト2022秋冬】結果発表
2022年10月1日~2023年2月15日の募集期間で集まった作品総数は、なんと10,594点。たくさんのご応募ありがとうございました。全国から寄せられた作品の中から見事に入賞された方々の作品を発表いたします。
審査員:清水哲朗 先生
1975年、横浜市生まれ。独自の視点で自然風景からスナップ、ドキュメントまで幅広く撮影。撮影執筆の他、多くのフォトコンテストで審査員を務めている。個展開催多数。第1回名取洋之助写真賞、2014日本写真協会賞新人賞、2016さがみはら写真新人奨励賞。公益社団法人 日本写真家協会会員。
グランプリ
「台地の彩り」大井幸枝さん
【審査員コメント】
逆光に浮かび上がるススキの美しさに見惚れました。無意識に4秒以上眺める作品は「良い写真」かどうかの判断基準と聞いたことがありますが、本作はいつまでも見飽きぬ魅力が詰まっています。点在する石灰岩から木々の配置まで計算された構成バランスが素晴らしく、すべての被写体が輝いて見えます。作者が心動かされた世界をいかに見た目と同じ、もしくはそれ以上に第三者に伝えられるかは写真表現の難しさであり、作者の腕の見せどころであり、醍醐味です。
特選
「あばれるぜ!」大川正宏さん
【審査員コメント】
被写体との呼吸が見事に合い、最高の表情をもらいましたね。レンズワーク、画面を傾けた躍動感演出、シャッタータイミングと完璧に決まっています。パフォーマーのキャラクターもあるのでしょうが、パフォーマンスにかける熱量、人前で踊れる喜び、イベントの楽しさが手に取るように伝わってきます。背景にはマスクをした観客がぼんやりと写り、制約された時期の開催だったことも想像できます。その鬱屈を晴らすパフォーマーの表情は痛快で見ている側も元気になります。
「秋場所」柳楽航平さん
【審査員コメント】
望遠レンズを使用し、秋色を背景にシンメトリー構図で捉えた鹿の角突き。本気でぶつかり合うと命を落とすものも出るくらいですが、相撲とかけたタイトルからは作者の遊び心を感じ、そこまで緊迫した戦いではなかったのかもしれません。シャッタータイミング的には一見、五分五分の戦いですが、左のオスの方が頭部や首周りが大きく、角も太く長く相手の頭と首に打撃を与えており優勢に見えます。行動で季節感を表現できるのも動物写真の面白さですね。
「僕たちの町の秋空」山野辺杏菜さん
【審査員コメント】
最高の夕空、沈みゆく夕陽、街を見下ろす小高い丘の公園、ブランコに乗る子供たち。これ以上ないほど条件が揃ったところに広がりを感じさせる横位置ではなく、緊張感のある縦位置構図を選び、情感たっぷりに描く表現力、判断力の高さ。上部や右上に木立を入れることで画面下部の主題に注目させる視線誘導。技術的にとても優れた作者だなと感心していたらそれもそのはず、前回「準特選」受賞の実力者でした。魅せかたの上手さはプロと遜色ないでしょう。
準特選
「厳冬の芸術」佐々木朋子さん
「落陽」森茂則さん
「Railstar × Railstar」森康祐さん
「青春の雄叫び」池田孝保さん
「ボス・ベイビー」増田歩さん
「Life」髙橋秀治さん
「今年を願う」佐藤正美さん
その他、入選作品はこちらのページをご覧ください。
総評
応募数は1万点強と昨年よりも半減しましたが、全体的に写真レベルが高く多彩になり、表現力が増しました。前回まではペットや家族、野鳥など身近な被写体の作品が多く見られましたが、世の中的に祭りや各種イベントが再開されだしたことで明るく華やかで勢いのある作品が増加。ここ数年の閉塞感や行動制限、撮りたいのに撮れない悶々とした日々から解放され、堰き止められていた感情が強大な写真力となって一気に爆発したのでしょう。
また、これまで応募経験のなかった新しい風が入り、固定観念のない自由な発想とアプローチで美しい写真に挑戦していることでフォトコンテストの明るい未来を感じました。
【募集終了】カメラのキタムラ フォトコンテスト2023春夏
かけがえのない思い出や感動を写真にしませんか。お気に入りの写真をたくさんご応募ください。スマホ、フィルムカメラ、ミラーレス一眼、一眼レフなにで撮ってもOK。こどもから大人までどなたでもご応募できます。
■募集期間:2023年4月1日(土)~8月15日(火)
■テーマ:春・夏に撮った写真
過去に撮影した写真もご応募ください。お一人様何回でも、何枚でもご応募いただけます。
詳しい応募方法などはこちらのページからご確認ください。